前田又左衛門利家也。



師走。

本年も終わりを迎える中、ふと思う。

人生最期の食膳に並び得る至極の一品とは何ぞや。

悩むだけ悩み、決め切らぬ。

故に、主等も考えよ。



さぁ、本日は月に一度の十人演武〔パフォーマンス〕。

天候に恵まれ、暖かな日射しの下、演武を披露致す事叶う。



我等が演武を目に致した皆々よ。

大儀。

来年も、年明けて直ぐ一月二日には十人揃う故、楽しみ勇みて待つが良い。



更には、一月七日。家臣団戦〔ファンクラブイベント〕も在る。

家臣参加型の此の戦。

主等には、名古屋市内を回遊致し、問答を解き進んでもらう。

此の問答、中々に面白く、名古屋を、名古屋おもてなし武将隊を更に好きに成る事間違い無し。

詳細は下記を参照致せ。


『名古屋の魅力再発見!謎解き巡り』

『チケット発売のお知らせ』

『【イケメン戦国】とのコラボ決定!!』


勿論、儂も暴れ参陣。嗚呼、儂が如何様に参陣致すのか、申したい。申したいが、申したらば、出仕停止〔免職〕と成る。

ぐぬぬ。楽しみに当日を待て。



さぁ、人生最期の食膳に選ぶ至極の一品は決まったか。

うむ。先ず儂が申そう。

其れは。。。


握り飯じゃ。


日ノ本の米は世界に対する日ノ本の誇りと申しても過言では無い。

短粒型の米は、適度な粘り気を生み、冷めても甘味を楽しむ事叶う。

遥か遠く、天竺〔インド〕より唐〔中国〕に渡り、日ノ本に参りし米は、先人達が改良に改良を重ね、漸く〔ようやく〕日ノ本が誇るべき究極の甘味に辿り着く。

更には、適度な粘り気を有効活用致した握り飯が生まれた。

世界広しと申せども、冷めても甘味を感ずる事叶う、誠、美味為る握り飯の文化は無い。

又、女子の優しき握り圧により適度な空気を含んだ握り飯は、其の旨さに更為る広がりを見せる。

此れぞ、至極の一品に相応しきかな。


曾て〔かつて〕、我等が名古屋おもてなし武将隊 陣笠隊の中にも米作りを極めし農民足軽 立三〔たつぞう〕が居った。

此の男の然り気無く〔さりげなく〕優しき気配りに、数多の民は笑顔に成った。

此の立三の心は今尚、我等に受け継がれ名古屋おもてなし武将隊の文化と為る。

立三の鍬と笑顔を譲り受け、えもん農園を耕す陣笠隊 章右衛門〔しょうえもん〕と共に。



聖為る夜に、きよひこの夜を歌う主等よ。

今宵は、きよひこ〔清彦〕では無く、たつぞうの夜を歌うも又、よきかな。



皆が素敵な一刻〔ひととき〕を過ごす事を願いて。

我が十文字槍を天に翳す〔かざす〕。



皆の衆、楽しみ勇めよ。







名古屋おもてなし武将隊 聖為る十文字槍
前田又左衛門利家