皆の者達者か?
夜も更けた所で、傾奇者指南部屋の刻に候。
皆々に戦国の歴史を授ける文化人前田慶次が伝える有難い日記帳であるぞ!
嗚呼。
四百年前の事である。
曲直瀬道三という医師(くすし)がおり申した。
日ノ本で其の名を轟かした足利学校出身者であり、明国より齎された漢方医学を学び大名から天下人、将軍家、帝まで幅広く診察し山城国に医学学校を設立させた天下ノ医師に候。
因みに
(足利学校を再興したのは我主、上杉家の方)
数多の医学本を綴り
弟子の数は数百人とも呼ばれ
現世の医学にも影響を与えた。
皆々の庭訓往来(教科書)にも是非にも載せて欲しい御仁。
其の医療は
患者一人一人に合わせたものであり、定評ある天下一の医師!!
我等の時代
病や戦傷を怪しげな方法で治そうと試みた。
所謂(いわゆる)御呪いである。
又は、現世では考えられんが。
刀傷は小便を飲んだり、かければ治ると信じていた。(今では考えられんであろう?)
曲直瀬道三の様に合理的な医師の登場は大きかった。
確実に治療する技術は瞬く間に全土に広がる。
大名達は皆側に置きたかったとも言う。
漢方治療は今尚主流か?
曲直瀬道三は他にもあるのだ!
お灸も重んじておったのだ!!
どうじゃ?
熱いやつじゃ。
と語り出すと切りがないでのぅ。
この辺りで。
曲直瀬道三の様に庭訓往来には載らずとも日ノ本の礎を築いた先人はようけおる。
其れを知ってもらいたい!
して、此の知った知識は
友や同僚等に我が物顔(どや顔)で自慢してやれ!
我は今曲直瀬道三を呼びたい。
誰か蘇らす術を知らんか?
其れは魔術か。笑
季節の変わり目。
恐ろしい。
皆々油断するな。
時既に遅しか。わっはははは!
以上
名古屋おもてなし武将隊
天下御免ノ傾奇者
前田慶次郎利益