前田又左衛門利家也。
不機嫌な天候の中、陣笠隊 なつは畳鎧に笠を被りて雷を呼び寄せる。
龍の咆哮が如き雷に、なつは身の危険を察知致し木影に身を潜める。
案ずるな。我等には名古屋城が在る。
名古屋城へ登城せし皆々、大義である。
皆は無理せず屋内へと避難致せ。
儂と出逢えば身の危険を察知致して、小さく固まる小童へ。
儂は雷では無い。
夏の盛りも終え、退陣間際の空には勝虫で在る蜻蛉が溢れて居った。
うむ。此度は勝戦。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160824/17/busho-tai/7c/32/j/o0960072013731308551.jpg?caw=800)
童に泣かれる事も無く、平穏無事に一日が終わる。
明日も明日とて名古屋城。
集えや、皆の衆。
名古屋城で待っておる。
名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家