前田又左衛門利家也。
皆の衆、息災であるか。
真夏の炎天下を思わす程の日輪は我が皮膚を焼き尽くす。
此度は皆に物申す。
何れ程、黒光り致そうとも儂は尾張荒子の生まれ。
前田利家である。
客人が儂に対して伴天連語で話しかけようとも、耳元で本当は何方の国の御方と聞かれようとも、儂は今年で齢四百七拾九を迎える。
前田利家である。
忘れるなかれ。
さぁ、来る六月二日。
忘れもしない本能寺の変。
信長様が夢半ばにして業火に包まれたあの日。
あれから四百年の刻〔とき〕を経て、再び現世に蘇られた。
明日の名古屋城は信長様出陣。
御披露目式にて御尊顔未だ果たせて無き者は、急ぎ名古屋城へ集うが良い。
有り難き其の御姿を拝み奉れ。
週末土日は我等が御大将 織田信長様を、儂と慶次の前田家二名で御支え致す布陣。
是非、名古屋城へ登城致せ。
此度、名古屋城へ登城せし皆々、電波放送戦 CBCラジオ〔名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻〕に耳を傾けし皆々、大儀である。
演武来客千人。
我等は何時迄も名古屋城で待っておるぞ。
名古屋おもてなし武将隊 織田家一番槍
前田又左衛門利家