前田又左衛門利家也。



雨為れど。

陣笠隊 なつ を引き連れ名古屋城へ登城致した昨日。

雨為れど。

登城せし皆々。誠に大儀である。

貴重な刻〔とき〕を名古屋城で過ごす主等には、忝なく思うておる。


なつ曰く、名古屋城天守閣は青天より曇天の方が味の有る良き写真に成るとの事。

青葉濡れ、光輝く城内の景色も又よきもの。

雨為れど。

主等なりの楽しみ方を探してみては如何か。


さぁ、槍の向くまま。気の向くままに。

此度は、



陣笠隊 一之助〔かずのすけ〕。


うむ。

眉尻が見えぬぞ。


左様。我等、武士〔もののふ〕は表情を隠し本心を読まれぬ様、常々用心致すもの。

武将に髭も、口元に出る本心を隠さんが為。

一之助や。

よき心構えじゃ。

為れど、眉毛占いが出来ぬぞ。

うぅむ。

まさかの敗北か。

一之助め。やりよるわい。

此度の眉毛占いで分かった事と申せば、一之助の可能性は未知数と云う事。


演武〔パフォーマンス〕中での立ち回り。

何度倒れても立ち上がる此奴の姿は、見ておる皆々に勇気を与える。

如何なる刻〔とき〕も笑顔を絶やさぬ其の姿は、皆々に元気を与える。

一之助こそ、儂の目指す武士たる魂。根性の人やも知れぬ。

優しさとは根性で在る。

此の言葉がよう似合う一之助。

毎週土日祝日に名古屋城にて披露致す我等の演武は一之助に要注目。

槍の向くまま、気の向くままに。

一之助の眉毛占い。

次回も期待。


さぁ、此度の名古屋城。

出陣の刻は、


十時より十二時〔午前10:00~正午12:00〕

十五時より十六時〔午後3:00~午後4:00
0〕


陣笠隊 章右衛門と共に待っておる。





名古屋おもてなし武将隊 織田家一番槍
前田又左衛門利家