前田又左衛門利家也。



名古屋城。

桜は今が見頃。

儂も桜に現〔うつつ〕を抜かす。



今週末。

満開の桜の下、華々しく演武〔パフォーマンス〕を披露致す。

皆の衆、名古屋城へいざ参れ。


今は昔。

桜の花は現世より赤味を帯びておった。


時代が変われば景色も変わり、人の心も又変わる。

穏やか為る民の心が此の世界を丸く致すの為らば、儂も刻〔とき〕に丸く成ろう。

此の髷紐と簪〔かんざし〕に懸けて。



戦国乱世。

日ノ本が一つの丸に成った様に、此の世界も丸く。丸く。一層丸く。



陣笠隊 一之助〔かずのすけ〕の一途さも又、我が心を丸く致す。


満開の桜の下。

柔らかな日差しに我が妻まつを思う。

身近な者を大切に致す心が、人の心を丸く致す。



皆の衆、丸く成れ。



名古屋おもてなし武将隊 織田家一番槍
前田又左衛門利家