皆の衆六刻目の刻である。
六刻目は「城」
さぁ。六刻目を持って前田慶次の歴史指南は終える!
最後の刻は城について学んで参る!
一刻目から数え
戦国の世の流れを大まかに知る事が出来たのではないか?
復習は此方。
時の流れと同様に変化し重要なものは、城である。
城は元々、古の時代より存在しており
姿形は違えど集落として人々の支えであった。
我等の時代になると
攻防戦が想像しやすかろう。
然もありなんなこと。
戦に於いて城は拠点であり
城を落とす事に力を注いだ。
城といっても千差万別。大小、形態も様々であり攻めやすい、守りやすい多彩な顔触れである。
それに合わせ攻撃方法も変えるは必定である。
国により気候も違えば、考えも違う。
城の形態は時代とともに変化し、
山城
平山城
平城
の三種類に大まかに分類される。
天然要塞である山に城を築くは、地形を利用する為高度な築城技術が無くとも堅固な城を築ける。
攻めにくい山城は、軍事拠点として活躍した。
平山城は、後に生まれる。交通性が良い丘陵地に建てられる城で、曲輪を開いて天守や城壁を築いた。城主の屋敷や家臣団の屋敷なども城壁の内側に築き多くの兵を収容した軍事拠点。
特に、平山城は戦国の世で多く築かれ現存するものも多い!
平城は、城下町を発展させやすい平地に築かれた城。平山城同様に城壁の内側に屋敷を配置し、政治場としても活躍を見せ泰平の世が訪れた。
何かと、運搬や政治には平地が利便性に長けていた!
我等が拠点!名古屋城は平城である。
上記の流れであるが
戦国大名の領土が拡大、広大化すると城は各国の政治、経済の拠点の役割を担うようになる。領国経営を行う上で山城では不便なのじゃ。
山城は平地の館で生活をし戦になれば城へ避難する戦法じゃ!
後に、運搬の便利な丘や平地に築かれた平山城、平城が登場したのだ。
天下統一が近づくにつれ、城は防御拠点より大名の威厳を表す存在になっていった。
天守閣!
正に其の象徴であるな。
今も残る城は
立派な天守閣を持ち、人々を魅了する存在と相成った。
此れこそが、泰平の世。
戦いの中心であった城が多くの者から愛される存在となり、我も嬉しい。
さぁ名古屋城も、多くの民に愛されし城。
本丸御殿の復元も着実に進み、第二期公開も近い。皆の登城を待っておる!
さぁ。長きに渡り
我の歴史指南は如何であったか?
我等武士が伝えれる事は沢山ある。
今に生きる技術や想いもある。
少しでも、興味を持ってくれたら本懐じゃ。
平日には、歴史指南を行い
それ聞きたき者も増えれば
儂の夢も膨らむものじゃ!
日々新たな試みに一歩踏み出す
慶次の夢はでかいぞ!わっはっはーー!
いつか実現するべく
試行錯誤試みるだろう。
我が心持ちは大将!
いつ何時も嵐の如く
変革をもたらす
此れ、傾奇者の使命也。
さぁ。下城(勤めが終え帰陣)する者
以上
名古屋おもてなし武将隊
天下御免ノ傾奇者 前田慶次郎利益
追記
名古屋おもてなし武将隊は天下一よ。