皆の衆四刻目の刻である。


四刻目は「統治」




さぁ。そろそろ眠りが近づいて来たか?
師慶次の教えは未だ未だ終わらんぞー!

これまでは、家臣団と軍役と民衆について学んだ。
此れよりは統治について学んで参ろうか。




此れまでの刻は戦についても多く触れてきたが、自国を統治する為の策とは何か。

先ず申す。
大名とは、戦だけが全てでは無い。
支配する為に基本法として分国法を制定する大名もいた。

分国法とは家臣統制、領国経営のため其の国独自で行う法律である。
一種の家訓、家法に近い。
例えば、甲斐の武田家は「甲州法度之次第」と云う分国法がある。
世に有名な喧嘩両成敗!他国への音信禁止!など、戦国の世でも基本となる法を制定したのだ。

また、信玄公は甲州法度を犯す者は自分であっても責任を負わなければならないとした。


この辺りは、流石は信玄公!!
自らを律して、民に姿を見せるとは。
故に多くの家臣が忠誠を誓ったのだろう!




この様に、戦国大名は自国を統治するべく法律を制定した。


法律だけでは、信頼を得るのも難儀。

国の収入基盤は年貢である。
年貢を増やすには、新たな土地が必要。開墾が必須。その為に、他国へ侵略。

侵略があれば、防衛も御座る。
隣国から農民を守り国を安定させるのも大名の勤め。農民を守れない大名は、見限られ見放される。

清正は、民の為に堤防を築き
民衆を苦しめていた洪水を防いだ。

戦国大名として世で最初に名を馳せた北条早雲は、流行病が流行ると知ると、薬を取り寄せた上に年貢を軽減する配慮を見せる。




此れらの仕儀に相成れば、領民は喜び信頼を勝ち得よう。


然れども、其れは容易い事で無い。軍事費用も含め色々物入りとなる。其れ故、大名たちは知恵を絞り税金を徴収したのだ!



他には、貿易を行ったり、鉱山の運営を行い収入を増やす。



様々な政で国の安定、統治を行ったのだ!
何事も循環する事が大事であると分かるな。


さぁ四刻目は此処まで!
しっかり復習致せ!


以上
名古屋おもてなし武将隊
天下御免ノ傾奇者 前田慶次郎利益