みなさま、こんばんは。
陣笠隊のなつでござります。

街中には先日までの『赤、白、緑』で彩られた異国の催事クリスマスの飾りはなくなり、見渡す限り「正月」を迎える準備万端になっておりまする。

門松や注連縄などが問屋の軒先に飾られておりまするね。

門松には切り口が真横のものと斜めのものがあるのはご存知ですかな?

元は切り口が真横の【寸胴】であったのですが、とある出来事をきっかけに、切り口が斜めの【そぎ】ができたのでござります。

その出来事に深く関わっておられるのが、徳川家康様でござりまする。

三方ヶ原の戦いの後の大晦日に武田信玄様から松平元康様(後の徳川家康様)へ竹と句が送られたのでござります。

その句には
【松枯れて 竹類なき 明日かな】
と記されておりました。

これに対し松平家からは
【松枯れで 武田首なき 明日かな】
と返句しておられます。

つまり「松平家は滅び、武田家のみが栄えゆく、よき年の始めであることよ」という意味が込められた句に対し、「松は枯れずに武田信玄の首がとぶ、なんともめでたい元朝であることよ」との意味を込めて返されたのです。

そして家康様は送られた竹を頭から斜めに切り落とされたのでござりまする。

それ以来、松平家・徳川家では門松には切り口が斜めのそぎを飾るようにされたのだそうでござります。

それが後に家康様が江戸幕府を開かれたことにより関東を中心に広まっていったのだとか。

何にも意味が込められており、歴史があることが分かるひとつの逸話でござりました。

そう思い街中を歩いてみるのも面白きものでござりまするね!

年越し前の豆知識でござりました。

本日も冷えておりまする。何かと慌ただしく世が動いておりまするが、ゆとりを持って歩みを進めて参りましょうの!

本日も一日お疲れ様にござりまする。

なつ