前田又左衛門利家也。



此度で仕事納めの者も多かろう。
戦い抜いた皆々、苦労であった。

未だ戦わねば為らぬ者よ。
もう暫〔しば〕し励め。


誰に見られずとも、天は見ておる故。







我等、名古屋おもてなし武将隊の本拠地、名古屋城。
城納めの此度出陣叶った事、実に嬉しく思う。

登城せし皆々、大儀。



我が面構えを見て、臆する者も多い。
然し乍、其でよきかな。

唯、名古屋城にて数多の民と交流を図る事こそ儂の生き甲斐であるのも又、事実。


一度関わったの為らば、我が命尽きるまで徹底して関わって参る。


今は一期一会と思うやも知れぬ。

唯、人の一生とは誠に不可思議なもの。

再び主等と出逢う日も近かろう。


故に、富士を見たら儂だと思え。


変わらず名古屋城に、此の日ノ本の中心に聳〔そびえ〕え立ち、

主等に未だ見ぬ景色を見せると約束致そうぞ。



さぁ、再び主等の前に姿を現すは一月二日の名古屋城開門式。

皆の衆、よき日々を過ごせ。

又会う其の日まで、去らばじゃ。







心より申す。

皆々、大儀であった。



名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家