皆の衆、息災であるか。
前田又左衛門利家也。
名古屋城へ登城せし皆々、大義である。
さぁ、月に一度の電波塔〔テレビ塔〕塵拾いに始まる一日。
共に参陣致すは、徳川殿、踊舞。
、、、おいおい。居らぬではないか。
二人は江戸遠征中の為、此度は儂一人で参陣致した。
出逢いと別れの繰り返しで人の輪が繋がってゆくもの。
此度、最後の参戦に為る者、又、新しく参戦致した者、どちらの縁も大事に思う。
儂も世話に為り申した者との別れは、〔次の道での輝きを心待ちにしておる。〕と云う徳川殿の言葉を代読し新たな門出を祝った。
一期一会。
皆との出逢いを一層大事に思う良き朝であった。
名古屋城では、足の長い異国の民に出逢い、章右衛門と共に己の足の長さの半端な事を恨んだ。
然し、身体の重心を下に下に意識しておる我等武将にしてみれば、儂の半端な足の長さも理に敵っておろう。
章右衛門の顔面に我が扇子で光を集めよ。
現世の撮影戦で目に致す光景じゃ。
此で章右衛門も到底四百歳を越えておる様には見えぬ。
此の者、近々生誕日だと申すが、儂は聞かぬ存ぜぬで押し通る。
皆の衆、儂に代わって気に掛けてやってくれ。
名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家