皆の衆、息災であるか。

前田又左衛門利家也。


人の創りし全ての物には、命が宿る。
芸術とは、其の命を表現した入れ物に過ぎぬ。
然れど、然れども、此の芸術に人は魅せられるのだ。
瞬く間に散りゆく命の輝きに、乱世に生きた我等は一層魅せられる。
城の様式美に心を焦がした我等の心情。
現世の民と分かち合えたら此幸い。


此度は遠く蝦夷、北海道は函館に参った。
季節は早く、既に秋風が心地よきかな。

蝦夷から尾張に参る民は多い故、尚更此度の遠征は気合いが入る。
服部半蔵忍者隊の面々も合流致し、心強い事此の上無い。
共に尾張名古屋の魅力を充分に伝え、名古屋おもてなし武将隊の存在感と忍者隊の妖艶さで蝦夷の民を惹き付ける。
果ては誘致に繋げる云わば架け橋と為りて、唯一心に槍を振るうのみ。

さぁ、広い大地に感銘を受けた御礼に、我等の命の輝き伝えて参ろうか。

皆の衆、吉報を待て。

 

 

 

 

 


名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家