亀吉です

此度は岐阜の地に在りし大垣はアクアウォークへ。
お越しの皆様、お買物の途中でお逢い致した方々誠に有難う御座りました!


さて大垣は秀吉様の墨俣一夜城で有名な地ですが、
大垣といえばもう一つ戦国乱世に翻弄され、幾度と無く城主が代わった大垣城も御座ります!


此度は現在うつし世で盆真っ只中という事で、
大垣城にまつわる魑魅の話でも。



関ヶ原合戦が始まる少し前の八月、十五夜の夜。
決して十五の夜ではない。何も盗まない。

大垣城に立て籠もっていた西軍・石田三成様は、月見の宴も催されず独り寂しく本丸の書院に寝ておられたそうな。

次の戦は、亡き秀吉様の為の戦。

徳川の狸親父を。
あの狸親父を!!打倒せねばならぬっ!!!(儂が言ったわけじゃないよ)


しかし味方の中に裏切り者在りとの報も御座り心配事が尽きず寝ても寝けぬ


そんなとき月夜に照らされた庭の木陰からサーッと不気味な風が吹き、
天守の石垣辺りから突然に怪しき人影が現れ静かに此方へ近づいてくる気配がするではないか。


「こわいな~こわいな~」←

と、思いながらも

「こっち来たら斬るぞ!」と身構えた刹那、突如怪しき人影は消え失せたそうな。


次の日から家臣である豪傑勇敢な島 左近様を呼ばれ、屈強ながちむち家来を見張につかせ

左近様が、蚊帳の中で寝ていると気味の悪い大入道が現れグラグラッと家鳴りがして殿中が揺れ動いた!!


「いや~あの時の凄まじさは何事にも言い尽くせぬほどじゃったわい。強いて言うならば、浮気がバレて女房を怒らせたのと同じ位じゃった」
と、当時儂の知合いだった足軽が言っとった。

しかしそこは左近様

壮絶な戦いが繰り広げられ、空から女の子が降って大冒険したり、乗り物が人型巨大カラクリ生命体に変形したりと、何か色々あったり無かったりしながら(って知合いの足軽がっ!)
見事に大入道を討ち取り、

改めてその姿を確認致すと・・・


なんと身の丈四尺(百二十せんち位)あまりの何百年も生きたと思われる大きな古狸であった。。。


古狸を退治した後に家康様に関ヶ原の戦いで負けるというのは、どちらが勝つかなど分からぬ乱世とは申せど何やら皮肉なもんですな。

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さて、明日はそんな家康様も含めた名古屋城宵まつり出陣軍の演武が御座ります。

是非皆様に祭りお越し頂き、宵の時間に酔いながら良い時間を過ごして頂ければ幸いに御座りますれば。


今日はここ迄。それではまたお会い致しましょう!
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