(日記帳)ぺらっと

~六月十三日~
本能寺の変より十一日。

夕刻じゃったかの、小競り合いはあったものの、それまでの均衡がやぶれ戦いのひぶたが切られたのは。

現世ではわしが圧倒的で明智はなすすべもなかった

なんて声もきこえるが、そんなことはなく

わが軍も明智勢の猛攻をうけ、とくに中川清秀や高山右近なんかは窮地にたたされるような場面もあったが、ほれでもやはり数の上でわしが圧倒しとったし、天王山をおさえておった故、数時間のうちに決着したんじゃ。

光秀は最前線の勝竜寺城へ逃げ込むしまつ。

わしもそれ追って、大軍をもってして城を包囲したわけじゃが、ここでも猿知恵が働いた!否、正確には黒田官兵衛の助言なんじゃがの。



すべての出入り口を封鎖してしまうと敵は決死の覚悟でせめてくる!あえてひとつ逃げ道をつくっておけば敵はそこから逃げるじゃろう!



兵法の常とう手段らしいんじゃがの、血を流すことを嫌うわしらにゃもってこいの作戦じゃった。

予測はあたり、ほとんどの兵は城から逃げてしまい、
さらには光秀までもが夜半にわしらの目をかいくぐり勝竜寺城から逃げ出し、居城である坂本城をめざすのじゃった。



さあて、無事、逃げ切れるのか。気になるところじゃの。



うむ。

では、皆の衆!!!
絆の映像もほどほどに、はやめに寝るんじゃぞ!!!くまができてまうで!

わしも早う寝にゃ。

猿に熊は嫌だがや!!!

大かう