灰色の雲、垂れ籠める空の下、昨日の名古屋城へも多くの登城、皆々忝ない。
 実は曇天下の名古屋城こそ屋根の色が映えて趣ある時ではないかと思う、加藤清正である。





 さて、本日も続けるこの「この句何の句気になる句の企画の句」の企画。
 此度(こたび)は実(げ)に天晴れなる散り華を咲かせし武辺者は鳥居強右衛門じゃ。



 「長篠の戦い」に於いて、敵兵に捕らわれながらも援軍を待つ長篠城の城兵へ大音声で来援を報せ、散った勇者。

 その武勇は城兵の士気を大いに高め、敵兵の中にも磔となった彼の者の武勇にうたれ旗指物にその様をあしらう者も現れた程。

 止ん事無き者にはあらずともその行いは貴きものとして、現世でもその名は語り継がれる者である。



 「我が君の命に代わる玉の緒を 何いとひけむもののふの道」



 誰よりも武士らしき心を備えたその様に将たる者も学ばねばならぬ事もあろうな。







 それでは早々に軌道修正致した所で本日も参ろうか。


加藤清正