将軍かく語りき


・・・・


初代江戸幕府将軍にして
織田信長殿が同盟者
徳川次郎三郎家康である


・・・・


四百五十六年前の昨日、一月十五日

当時 十五歳 であった儂は元服をし
瀬名姫と婚儀を結んだ


緊張を致したが
早く成人致して
松平家の大将として働きたかった時分を思い出す


元服や成人と言えばつい先日の事であるわのう


二十歳になった者たちが
そこかしこに華やかな姿で騒いでおったのう


四百五十一年前の昨日、一月十五日

当時 二十歳 に成った儂は
信長殿と清洲城で同盟を結んだ

今川義元様が桶狭間で討たれると
今川の先鋒として大高城を奪取していた儂は
急遽、十二年ぶりに岡崎城へ帰還した
二年後の話である


織田家は西へ
徳川家は東へ

両者の同盟関係は戦国時代には異例の永きに渡るものであり
武田、浅井、朝倉を滅ぼし
信長殿が本能寺で横たわられるまで続いた



・・・・


それが一月十五日である


半蔵「・・・・十六日ハ・・・・」


・・・・


忘れた



半蔵「・・・・デハ本日ハ・・・・」



特に何もござらんかったぞ


・・・・


photo:01



・・・・


半蔵「・・・・皆ヨ・・・・「故ニ我等ノ話ヲ聞ケ」・・・・ヲ聞ケ・・・・」


・・・・


家康