又左じゃ。


皆々、息災であるか。




本日の名古屋城は踊舞との出陣。


photo:01



なにやら儂を意識してくれたらしい…


photo:02





愛いやつめ。





して、名古屋城に参る客人と話しておると


「戦国武将だー!」などと盛り上がってくれる。




そんなもんは今に始まったことではない故

なんて事ないのだが…





「戦国」という言葉にひっかかった。


そもそも「戦国」とはなにか?

我らの時代にはその様には言われておらぬ訳で




考えてみれば、応仁の乱が起こり

幕を開けた乱世の世。





その終焉は二説ある。

まずは御館様が御上洛された一五六八年


もう一つは徳川殿が幕府を開いた一六○三年




儂は前者と考える。

御館様が御上洛され、勢力を盤石化しようとされ
後秀吉が引き継いだ


この期間は俗にいう「織豊時代」または「安土桃山時代」と言われるもの。




故に儂としては

戦国時代

織豊時代

江戸時代


という流れが正しいのではと考える。






故に儂は「戦国武将」というよりは
「織豊武将」なのである。










皆はどう思うか。






そして本日名古屋城にて「辞世の句」の話をした。


そして我のも出来たわぃ



今 想ふ
奥に語るは まだ見ぬ芽

豊し心のある先は 北の都に咲いた梅花




うむ。
中々ではないか

意味としては

死ぬ間際に想うのは、若き頃奥方であるまつに語った未来

そして長い年月を経て心に富を蓄えた
儂は前田の名を加賀に轟かせた


という辺りか?




踊舞よ。大儀。





では、
本日はこれにて御免。

前田 又左衛門尉 利家