(日記帳)ぺらっと

~十一月二十五日~

久方ぶりの雲一つにゃあ澄んだ青空

冷え切った身体に心地良え
日の本を明るく照らす日輪

火の用心!からっと乾いた空気


ふふん、まさに演武日和だがね


また懐かしさを感じる布陣でな

古たぬきにかぶきもん

踊り子に元気印


そして猿




演武後に慶次が言うとった


三英槍とは戦場の空気が全く異なると


もちろん出陣武将、陣笠によって醸し出される雰囲気は異なるが

戦場に立ち会っとる家臣含め、客人皆が作り出す空気でもある



全く同じもんはできん

その日限り、その一回のみ


わしらの今を感じてもらいてゃあもんよ




まさか四百年経って

こんな幸せで居れるとはな




売れしき誤算

うむ





ほいでも

四百年後のことなんか計算できるわけにゃあか







さあて

明日は江戸よ
photo:01


ばたばたばたばた