お、日記帳が開けたがや。
早速綴るかね。





相変わらずの雲一つにゃあ晴れ渡る青空

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ここはどこか。


そう、亜米利加はろさんぜるす。

現地の民は皆、「えるええ」と呼ぶこの地。


この天気が気候の特徴を表しとる。湿気がほとんどにゃあで、空の青さも濃く感じられるがね。

湿気がにゃあ分、どえりゃー過ごし易いんじゃ。

日の本と同じように暑くても汗をかかん。何とも不思議な。







そんな晴天の下、

昨日はえるええ戦、初戦。

えるええは小江戸にて迎えた。

小江戸、伴天連語では「りとるとーきょー」と云ったかにゃ。

ここは亜米利加の江戸っちゅうことで、日の本の飯を食せたり、日の本ゆかりの小物を買えたりする。

日々、日の本に興味のあるもん達がようけ集う。



故に戦場としては不足なし。



されど、墨西哥戦でもほうじゃったが、

援軍は一人も参らん中での戦。


それに加え、陣笠隊も日の本へ帰国し、不在。


戦況は過酷。

終始、苦しい戦いを強いられながらも

現地の無料労働の奉公人による助けや、異国人生来の乗りの良さに支えられ

無事戦を乗り切った。



勿論、徳川殿の類稀なる伴天連語力があっての戦。

清正が先陣を切ったことで流れはこちらに傾いたことは云うまでもにゃあ。



うむ。






さらには援軍の有難さ、陣笠隊の存在の大きさを改めて感じた。

人間、失ってからその大切さに気付くとはよう云ったもんで

此度の異国戦でいたく痛感した。



己の無力なことよ。

一人では何も出来ん。

戦国の世と何も変わらん。




だで、皆助けてやってちょうよ。





本日も小江戸に出陣じゃ!

武士魂見せつけたるでね。



うむ。









通じが悪い。

ああ、ごぼう茶よ…。