サルだぎゃ



本日はいわゆる終戦記念日



知ってのとおり、昭和20年の本日、玉音放送で、日本の降伏が国民に公表されたんだで



それ以来、日本は戦争というもんを経験しておらん



戦をすれば人が死ぬ。誰もがわかっておるのに、人は戦を繰り返してまう



なんでじゃろうな



誰も手を汚さずに、皆が幸せな国をつくる。理想論やといわれるかもしれんが、それが唯一最良じゃということは誰彼問わず、わかっておるはずじゃ



では…



なんでじゃろうな



わしも戦国の世で、戦に身を投じた一人。しかし、わしの場合は生き残り、生き長らえた



その間に、多くの犠牲を目の当たりにし、また、わし自らが指揮をとり、多くの命を奪ってきた



平和な世をつくるため仕方がない



果たしてそうじゃろうか



仕方がないで済まされてええもんじゃろうか



人を傷つけたもんには心に晴れることのない影を残す。葛藤という腫れ物になって心を濁す



そんな思いを感じるもんは、できるだけ少ない方がええ



戦国の武士は皆、そう思い、その業を断ち切るため、戦をしたんじゃと、わし自身は思っておる



腹に矛盾を抱えながら



願わくば、わしらの行いを嘲るほど、平和で、誰も犠牲にならぬ世の中が少しでも早くやってくるように



わしが言うのもおこがましいが



太閤のワ「罪を憎んで人を憎まず」