家康である




つれづれなるままに・・・・


儂等の戦国期より二百年以上前の者


吉田兼好殿がしたためた「徒然草」


このなかにこのような一説がある


・・・・


「少しのことにも、先達(せんだつ)はあらまほしきことなり」


・・・・


たいしたことでのうても、先にいったものの教えは聞きたいところ

と云う意味である




・・・・


本日は六名の姫より結成された

あいち戦国姫隊の初陣がござった


これに対し儂は


「付いて参れ」と

大それた事をもうした


しかし胆(はら)の中では

また別の事をおぼえたのは

誰にももらしてはおらぬこと


儂等の初陣と比ぶれば

かの者たち

大変に立派な姿であり


堂々とした様は

さすが戦国を代表する姫の歴々

と申すところ


確かに”一日の長”があるとして

我等には

「姫隊に対して一言」

とみなはせがむ


しかし

どうであろう


それは差し置いて

儂は昔より

独断より皆で頭を寄せて

ともに前進するが

最高の形におもえてならぬ


たしかに

英断は必要


じゃが

協力体制の中にもそれは可能


事実

儂は尊敬する仁(ひと)は

源頼朝公や大陸の劉邦公が如く

周りのちからを利用して

長きに渡る

平穏をもたらした先達ばかり


である故に

この家康

徒然草に出でる先達のようにありたく思い



先達として意見を申すなれば

改めてこう云いたい




ついて参れ


そして共に参ろう




結成

祝着至極である



・・・・



さあ明日も

他武将隊を迎える日じゃ!!!!


戦の準備を致せ!!!!!!



徳川家臣一同「はっ!!!!!」



徳川次郎三郎家康