某、おサルさまこと、太閤秀吉さまだぎゃ



「グリンピース」



昨年秋にはじまり、連載はなくとも、作者の中では間違いなく、物語が進んでおった冒険鐔も、いよいよ最終章に突入だがねっ



「わしは山賊王になる!」が口癖の猿之介は、ひとつなぎの大野菜『グリンピース』を求め、南蛮のさらに向こう、まだみぬ新大陸を目指し、旅を始めるのであった

特殊な能力をもたらすが、嘘をつくと鼻がのびてまう天狗の実“チビチビの実”を食ってまった猿之介は、憧れの高野聖、垢ぬけない山楠(さんくす)に預かった袈裟を身につけ、一路、新大陸へ!!!



そんなこんなでいろいろあって、三等身の又剃郎、後悔しっぱなしのお波(正体は亀)、長頭の清っぷ、黒豚の慶次、オニー・オニー・ギリ蔵、悪魔の子・里ロビン、コーラ大好きな立ンキー、骨抜きにされる信ルックを仲間にし、いよいよ、最終章「新世界編」へ突入



名古屋を離れ、なんばを経由して天王寺に到着した一行。動物園前へ移動し、いよいよ、新世界目前だがねっ

しっかし、湯が好きな猿之介は、道中のスパワールドで世界を制覇しやあした



残すはグリンピースを手にするのみ

さっぱりしたもんで、いよいよ新世界突入だで!



目指すは通天閣の山頂。そこにグリンピースがあるはずじゃ!

入場券を買って、2階よりいざ参ろうとした矢先!

黒甲冑山賊団のトークガワ・E・エャースとの最終決戦を迎えることと相成った。エャースはヤミクモの実を食べたため、やたらとやみくもに攻撃を仕掛けてくるのでござった


猿「グリンピースはわしがいただくがね」

エ「いや、わしじゃ。わしが天下統一するんじゃ」

猿「おみゃあさんにそれができやあすか?!」

エ「デキル!!!」


なんだかんだあって、エャースを倒し、尋ねた


猿「グリンピースはこの上かや?」

エ「否」


エャースの鼻がみるみるうちに伸びた。そう、天狗の実の能力者は嘘をつくと鼻が伸びるのである

やはり、この上にグリンピースが!

旅の途中で退いたアバラ下の王女・ビビりのイトー、カルガモのナスーの想いも乗せ、エレベータで昇る、昇る

いよいよ、山賊王に、わし、なれやあすがねっ!

エレベータの扉が開いたその先には…

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ビリケン様

足を掻いてあげると、運がつく、幸福の神様だがね


猿「グ、グリンピースはどこだぎゃ?」

又「ひとまず、ビリケンさんの足掻くか」


一同が足に触れようとしたその瞬間、声が聞こえた


ビ「お主ら、何を望む」

亀「わしは、山賊になりとうございます」

里「わたくしも」

蔵「わしはおにぎりを…」
ビ「おにぎり?」

蔵「皆で笑いたいです」

ビ「気に入ったぞ。(立ンキーに)お主は?」

立「わしは山賊になりたい。だけど、のんびりとした平和がほしゅうございます!」

ビ「どっちじゃ?」

立「どちらかですか?」

ビ「どちらか選べ」

立「………」

ビ「どっちじゃ!」

立「両方!!!手に入れたいですっ」


………


ビ「よかろう」

猿「じゃあ!」

ビ「お主らはすでにグリンピースを手に入れとる」

猿「え?」

ビ「グリンピースとは平和を願い、自然を愛する心。その心がお主らをひとつなぎにする絆となり、力となるのじゃ!!!」




ーー数ヵ月後ーー



名古屋に戻った猿之介たちは、山賊をやめ、田畑を耕しておった

又「なぁ、猿之介。今さらじゃが、わし、気付いたことがあるんじゃ」

猿「なんじゃ?」

又「わしらが目指しとった場所って、新世界やのうて、新大陸やったんやないか?」

猿「………あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


かくして、猿之介たちの新大陸への旅が、再び幕を開けるのであった





太閤のワ「描きたいものはまだまだある」