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又左じゃ。




わしは夢をみた。






夢にはわしや

柴田権六様


羽柴秀吉






無論、お市様やまつも。






夢の中で辞世の区を

よんでらしたわ。




「夏の夜の 夢路はかなき
跡の名を 雲井にあげよ
山ほととぎす」


これは勝家様だわ。


「さらぬだに うち寝るほどの
夏の夜の 別れを誘ふ
ほととぎすかな」


これはお市様だわな。





お市様の辞世は



勝家様への返歌に

なっておられる。




当時は
妻が夫に殉じるというの
前代未聞であった。




婚姻先が滅びれば実家に
帰るのが掟。



だが、二人には


切れぬ絆があったんだわ。



北ノ庄城、天守閣

最上階にて

燃え盛りし中


夫婦で旅立たれた。




なんと華々しい幕引きか。




生涯を共に歩むと決めた人と


そのように死ねたなら…




…………






おっと!




いかんいかん!!




夢に浸り過ぎたわ!




きっと鳥のさえずりを聞き

記憶が蘇ったんかのー





前田 又左衛門 利家