今日の『健康情報局』 - 自律神経、呼吸法で調整 - | 武士が語る 名言・格言

今日の『健康情報局』 - 自律神経、呼吸法で調整 -

『健康情報局』
   - 自律神経、呼吸法で調整 -

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なにかとストレスの多い現代人。ライフスタイルも夜型傾向にあり、
ともすると自律神経のアンバランスを招きがちです。
自律神経の失調は、うつ病などさまざまな疾患を引き起こす要因となります。
今回は自律神経の調整に最も手軽で効果的な呼吸法をご紹介いたします。

<深い呼吸が自律神経を整える>
緊張状態にある時、心を鎮めるために深呼吸が効果的であることはよく知られています。
なぜ、呼吸を深くすると心が落ち着くのでしょうか。そのカギは、自律神経のバランス調整にあります。
自律神経は私達の意志とは関わりなく、身体機能を健全に保つために働いています。
胃や腸、あるいは心臓が休みなく動いているのも自律神経が機能しているためです。
自律神経は交感神経と副交感神経という相反する働きの二つの神経から成り立っています。
交感神経は活動・緊張・ストレスといった状態にある時、とくに昼間に優位になります。

一方、副交感神経は休息やリラックス状態にある時、とくに夜間や睡眠中に優位になります。
自律神経のコントロールは無意識のうちに行われていますが、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、
どちらか一方だけが優位な状態が長く続くと、倦怠感や不眠、動悸や頭痛、不整脈、食欲低下といったさまざまな不調が生じ、昂じると自律神経失調症と診断されます。
この自律神経の交感神経と副交感神経をバランスをとることが健康のカギといえますが、
そのためには、日頃からストレスや疲労を溜めない、昼夜逆転の生活をしないことを心がけることが大切です。

<腹式呼吸は副交感神経の働きを高める>
一方、腹式呼吸は鼻で息を吸いながらお腹をふくらませ、吐く息でお腹をへこませます。
腹圧をかけるため、胸式より呼吸のリズムが自然とゆっくりとなります。
腹式呼吸をすると、肺の下にある横隔膜が上下運動します。
この横隔膜に自律神経が密集しているため、吐く息を意識的にゆっくりとすればするほど、
自律神経を刺激し、副交感神経が優位になり、リラックしていきます。
例えば、睡眠中は意識しませんが、お腹を自然に上下させるような腹式呼吸のため、ゆったりとしたリズムの呼吸になっています。

こうした複式呼吸を覚醒時に意識的に行うと、自律神経のバランスがとれるわけですが、これをさらに深めたものに丹田呼吸法というものがあります。
丹田はヘソ下3寸(9㎝)のところにあるツボです。先述のお釈迦様の呼吸法はこの丹田に圧力をかける呼吸法といわれています。
丹田呼吸法も吐く息にのみ意識を集中しますが、呼気の際に丹田に力を入れ、上半身を45度以上前傾させることで息が多く出ます。
この呼吸法をしばらく続けていますと、脳波がアルファ波へと移行しやすくなりますので、受験生やビジネスマンは試験前や会議前に行うとヒラメキや直感力が高まることが期待できます。
ストレス社会に生きる私たちは、交感神経が優位になりがちです。
腹式呼吸は誰でも手軽にできる健康法です。
ふだんから意識的に腹式呼吸を行い、心身のリフレッシュを図りたいものです。

「健康豆知識」より
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