今日のいい話 − どんなに忙しくても手を抜かない − | 武士が語る 名言・格言

今日のいい話 − どんなに忙しくても手を抜かない −

今日のいい話は

− どんなに忙しくても手を抜かない − 

でござる

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『20世紀少年』は累計2747万部。映画化され、興行収入100億円以上の大ヒット。
柔道ブームをけん引した『YAWARA!』は2867万部で、漫画家・浦沢直樹さんの名を一躍有名にしました。
手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作は、本格サイコサスペンスの『MONSTER』。
海外の名だたるマンガ賞も総なめにしてきました。浦沢さんの漫画本の累計発行部数は1億2662万部。

浦沢直樹。
1960年、東京・府中市生まれ。
幼い頃から唯一の遊びはチラシの裏にひたすらマンガを描くこと。
小学校3年生の時にはプロも顔負け、およそ60ページにおよぶストーリーマンガ『太古の山脈』を描き上げました。
中学1年生の時、浦沢少年に人生観を一変させる出会いが訪れます。
それが手塚治虫の『火の鳥』です。

「人生観が変わって、今、考えていることは、あの頃から変わってないんですよ。
だから、僕はあの日を成人式と言っている。
『こういうようなものが作れる人になりたい』ってその時に思った」

23歳で漫画家デビュー。3年後に『YAWARA!』を世に出しました。

■漫画家になるのに一番大事なことは?

「死にそうなぐらい疲れた時に、このくらいならまだ大丈夫だって自分の体力を測れる何かの指針を持っていること。
僕は陸上部でしたから、夏の陸上部(の練習)に比べたら、今どれくらいかだいたい分かる。
これ以上やってたら死ぬな、無理だなと。陸上部で死にかけたから。
50時間以上、寝ていない状態でずっと描いてて、ろくに食べてなくて、締め切りに追われて、
トイレに行って鏡を見たら、死にそうなヤツの顔が映ってる。
『もうちょっとだから頑張れ』と鏡に映った自分に言ってたもん」

浦沢さんはアシスタント任せにせず、作業のほとんどを自分で行います。
どんなに忙しくても手を抜かない。それは漫画家人生においてずっと変わりません。

浦沢さんを「天才」と呼ぶ人もいるでしょうが、
「どんなに忙しくても手を抜かない」というのは
努力家以外の何物でもないでしょう。