黄文雄殿の事ノ葉 | 武士が語る 名言・格言

黄文雄殿の事ノ葉

世界が贈る日本への事ノ葉

今日の事ノ葉は、拓殖大学日本文化研究所客員教授の黄文雄殿の事ノ葉でござる。

「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」より

 明治維新後の日本帝国興起にともない、その精神的な支えとされる
「国魂」、武士道精神は、清国留学生のなかで、維新派の梁啓超(
りょうけいちょう)や革命派の秋瑾(しゅうきん)といった人びとを魅了し、
日本に学ぶことが一大ブームとなった。

 18世紀から19世紀の世界風潮としては、富国強兵志向が一世を風靡した。

イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドは合邦して
大英帝国となり、フランスもコルシカ、バスク、ブルターニュを統合し
てフランス帝国や共和国を創った。

日本では樽井藤吉の「大東合邦論」が清国、韓国の知識人の共鳴を呼び、
日本は英仏の後を追って、琉球、台湾、朝鮮合邦という、大日本帝国への
国づくりに走った。

 時代において人類の夢も変わる。当時は日中韓においても、共同運命観が
強かった時代であり、兄の韓国が「弟の日本」に憧れた時代でもあった。

 朝鮮半島においては、合同一進会の李容九(イ・ヨング)と宋秉●(
ソン・ビョンジュン。

●=田ヘンに俊のつくり)らが「日韓合邦」「大東合邦」「世界合邦」
を理想としていたし、「二・八独立宣言」の起草者であり、「近代朝鮮
文学の父」といあれる李光洙(イ・グアンス)も日本化を目指していた。

また、「日本人以上の日本人」といわれ『朝鮮人の進むべき道』を書い
た玄永燮(ヒョン・ヨンソプ)らも、日本をユートピアの世界として憧れ、
日韓合邦を喜んでいたのである。