エドウィン・アーノルド殿の事ノ葉 | 武士が語る 名言・格言

エドウィン・アーノルド殿の事ノ葉

世界が贈る日本への事ノ葉。

今日の事ノ葉は明治22年に来日したエドウィン・アーノルド殿の事ノ葉でござる。


街はほぼ完全に子どもたちのものだ。
〈中略〉東京には馬車の往来が実質的に存在しない。

四頭立ての馬車はたまにしか見られないし、電車は銀座とか日本橋という
大通りしか走っていない。馬にまたがり、鞍垂れをつかんで走る別当を連
れて兵営を往き帰りする将校にときたま出会うくらいだ。

こういったものは例外だ。従って、俥屋はどんな街角も安心して曲ることが
できるし、子どもたちは重大な事故をひき起こす心配などこれっぽっちもなく、
あらゆる街路の真っただ中ではしゃぎまわるのだ。

この日本の子どもたちは、優しく控え目な振舞いといい、品のいい広い袖と
ひらひらする着物といい、見るものを魅了する。

手足は長いし、黒い眼はビーズ玉のよう。そしてその眼で物怖じも羞かみも
せずにあなたをじっと見つめるのだ。