武士が語る 名言・格言

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今日の養生訓『道を楽しむことと長命 』

人が良く生きるために必要にもの

それが養生訓

1週間のスタートは養生訓から

今日の養生訓は『道を楽しむことと長命 』でござる。


貧しい人も、道をまもって楽しく日を過ごすならば、大いなる幸いである。そうすれば、一日を過ごす間も、時間を長く感じて楽しみも多いはずである。まして一年を過ごす間は四季折々の楽しみがあり、日々に限りない変化があって、なおいっそう長く楽しめるであろう。こうして年を多く重ねれば、その楽しみは長く久しく、寿命が長くなることに違いない。「知者の楽しみ、仁者の寿(いのちながき)」ということには、われわれはそうそう近づけるものではないが、日々楽しみながら長寿にいたる順序は相似していると言えるであろう。

武士が語る 名言・格言

今日の『健康情報局』 − 果糖について  −

『健康情報局』
    − 果糖について  −
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 果物に含まれている糖質は、果糖、ショ糖、ブドウ糖です。この中のショ糖
は、果糖とブドウ糖から構成されています。市販されている砂糖の主成分がシ
ョ糖です。皆さん、果物の糖質は、全て果糖と思っていませんでしたか?実は、
私も当初はそう思っていましたが、実態は違うのですね。

 例えばリンゴ1個(約240g)のカロリーは約150kcalであり、ビタミ
ンC含量は8mg、遊離糖含有量は35.6g(果糖:18g、ブドウ糖:6g、
ショ糖:9.6g、ソルビトール:2g)、水溶性食物繊維含量は0.95g、
不溶性食物繊維含量は2.95gくらいだそうです。

 さて、その果糖ですが、実に面白い性質をもっていますので検討してみまし
ょう。まず、果糖は、ブドウ糖とは代謝経路が全く異なっています。そして、
果糖のGI(血糖上昇指数)は20くらいと低いです。

 果糖の代謝経路は特殊で、10%がブドウ糖に変換され吸収されますが、残り
の90%は、果糖のまま吸収され、肝臓でそのまま直接代謝されます。ですから、
果糖は血糖値をほとんど上昇させず、インスリンの分泌もほとんど促しません。
つまり、果糖のGI値が低いのは、果糖が「ブドウ糖として」利用されるのはご
く一部であるからであり、果糖の吸収速度が遅いからGI値が低いというわけで
はありません。

 消化吸収されて肝門脈に流れ込んだ果糖は肝臓で、ブドウ糖より速く解糖作
用をうけます。これは、ブドウ糖が解糖系に入って代謝されていく時には、ホ
スホフルクトキナーゼという酵素が必要なのですが、果糖はこの段階をバイパ
スして、速やかに解糖系に入って代謝されるからです。

 肝臓に取り込まれたブドウ糖、果糖は解糖系、TCAサイクルを経てエネル
ギー生産に消費され、余分なものは、グリコーゲン、中性脂肪に変換されます。
肝臓のグリコーゲン蓄積には限りがあるので、ブドウ糖より速やかに代謝され
た果糖の代謝産物により、脂肪酸合成が促進され、中性脂肪の合成が亢進し、
高中性脂肪血症となります。

 血糖値の上昇をみるGI値では「ブドウ糖>砂糖>果糖」ですが、中性脂肪値
の上昇速度は、「果糖>砂糖>ブドウ糖」となります。ですから、果糖は、ブ
ドウ糖に比べれば血糖値はほとんど上昇させませんが、中性脂肪合成を促進さ
せ、太りやすい性質をもっています。

 果物の糖質の主成分は果糖ですので、血糖値はパンや米など穀物より上昇さ
せにくいですが、中性脂肪に変わるという意味では多く摂ればやはり太ると思
います。

 もともと少食タイプの糖尿人が、糖質制限食で血糖コントロールは良くなっ
たが、痩せて力が入りにくいというような場合は、この性質を逆手にとって、
甘味料に果糖を使うのもありと思います。

 農耕以前の人類は、来るべき冬の食糧難に備えて、実りの秋に果物を摂取し
て、効率よく中性脂肪を蓄えていたと思われます。

 

河合 隼雄殿の言ノ葉

拙者どもが魂に響く、 良き言ノ葉、 美しき言ノ葉は、 時には輩をば改めてしまうことがいり候。

今日の言ノ葉は河合 隼雄殿の言ノ葉でござる。




常識はあくまで常識で、「絶対的真理」ではないし、「神の命令」でもない。

常識を身につけて生きているということは、常識に縛られているのとは違う。

常識に固く縛られてしまったら、その常識が変化すると大いに困ることだろうし、

創造性はなくなってしまうだろう。

しかし、常識をあくまで常識として身につけている人は、それをひとつの守りとして、

自分も他人も不必要に傷つけることなく生きながら、新しい変化に対応してゆけるであろう。
 

今日の言ノ葉は 『なにか、わたしにできることは?』

今日の言ノ葉

『なにか、わたしにできることは?』

でござる

絵本『なにか、わたしにできることは?』
 ホセ カンパナーリ (著) ヘスース シスネロス(画)寺田 真理子(訳)

 毎日、朝食をとりながら、おじさんは新聞を読む。一字一句、たんねんに。
そこには、全身がふるえあがるような記事も、たくさんある。

おじさんは不安でたまらない。朝食を終えて、シャワーを浴びているとき
も・・・一つの言葉が頭の中をぐるぐるまわりだす。

 『なにか、わたしにできることは?』

すると、おじさんの中で何かが変わっていきます。行動が変わっていきます。
彼の不安は消え、温かなものが生まれてくるのです。

 

今日のいい話 − 歌に命を込めて 私は歌い続ける − 

今日のいい話は

 − 歌に命を込めて 私は歌い続ける − 

でござる
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村上彩子(ソプラノ歌手)        『致知』より

 諦め切れずに受けた5回目の試験がダメだと分かった時には、大泣きしなが
らとぼとぼ家に帰りました。絶望し、もうこのまま死んでしまおうって。

 何も口にしない日が何日か続いたある日のこと。ふと以前テレビで観た戦没
画学生の絵画などが飾られている無言館のことが頭に浮かんできました。

 その瞬間、何かに突き動かされるように、私は取るものも取りあえず一路無
言館のある長野へと向かったのです。

 館内に飾られた画を一枚一枚眺めているうちに、こんなにも才能ある学生た
ちが戦争で散っていったのかと、大きなショックを受けました。そのうちに、
今度はどこからともなく悲痛な叫びが聞こえてきたんです。

「本当は生きたかった」と。

そして「おまえは生きていくことができるんだぞ」って。

 私、頭をガツンと殴られた感じがして、その場に泣き崩れました。こんなに
も才能溢れる方々が無念のうちに亡くなられた。それに引き換え自分はたった
五回の受験に失敗したくらいで死のうとしたことが、とてもおこがましくて恥
ずかしく思いました。

 翌年一次試験を突破し、七回目にして晴れて合格しました。実はこの間、心
のうちに大きな変化がありました。無言館から帰ってからバイト先を一新し、
明るい自分を演じ始めました。大学に入ったらオペラを勉強したかったので、
なんの希望がなくても演じてみようと心に決めたのです。

 そうしたら自然と仕事が楽しくなって一所懸命頑張るようになりました。す
ると今度は周りの人に感謝されるようになって、応援してくださる方まで出て
きたんです。

 私はそれまでずっと親を憎むことを生きる唯一のエネルギーにしていました。
それがこの時、心の中に初めて人に感謝するという心が芽生えて、それが私に
力を与えてくれました。

 親を恨んだり、周りの裕福な受験生を憎む心が知らず知らずに私が奏でる音
楽に乗り移っていたのだと思います。このことを私に気づかせるために、こん
なにも長い期間が必要だったのかと納得がいったら元気が漲ってきましてね。
最後の一年は何の迷いもなく勉強に打ち込むことができました。

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