5年前の出来事ですが、


生産ラインの仕事をしていて


移動する時に走れば生産数が上がる


と思い、全速力で走ってみた。


思った通りで10~15分の短縮に


成功いたしました。


職場はエアコンの効きが悪いので


走っているので冬は暖かく、


夏は風を斬って涼しいです。


たまたま本社から視察に来ていた


偉い方が僕の動きを見て、


「彼は、いつも、あんなに速い動き


なのかね?」


係長「はい。いつもですね。」


偉い方「凄いね。大したもんだ。」


褒められた様です。


半年程経った7月の或る日の事、


体調を崩し風邪をひいてしまいました。


月曜日、(汗を掻けば熱は下がるさ。)


いつも通りに仕事をする。


火曜日、仕事中だけ胸の前に心臓が


ある感覚に襲われる。


水曜日、火曜日の感覚が酷くなる。


木曜日、脈を診ようと手首を触る。


脈が見付からない。


見付かっても直ぐに消えてしまう。


これは不味いと思い、定時で帰らせて


頂き、病院に行きましたとさ。


熱があるので取り合えず内科へ。


お医者様に状況を説明すると


早速、脈を測る為、手首に指を当てる。


首を傾げて、次は聴診器を当てた。


何度も何度も当て直して


その度に首を傾げるお医者様。


その後、心電図を撮りました。


お医者様は心電図を見て


「もう1回心電図を撮らせて


くれるかな~。」


2回目は看護婦様ではなく女医様が


やって下さいました。


お医者様は2つの心電図の結果を見て


「心臓がほとんど動いていませんね。


って言うか、ブセッタさん。


普通だったら立っていられないはず


なんですけどね。


簡単に言うと、残念ながら


危篤(きとく)状態です。


そうとう精神力が強いか、


そうとう鈍感か、どっちかですね。


不思議だ~。」


(多分、僕は後者です。)


ちゃんと普通に動いているのに


危篤状態って。


聞き流すところでした。


「心臓がほとんど動いていない原因は


解らないから、取り合えず風邪を先に


治しましょうね。絶対安静にする為に


会社はしばらく休んで下さいね。」


僕、「今、上司がヘルニアで入院中


なので、休めません。」


役立たずな上司です。


僕、「ほかっといたらどうなりますか?


それに今日は治療してくれないの


ですか?」


お医者様、「ほかっといたら確実に


死にますね。原因が解らないので


治療のし様がないですね。


まずは様子見ですね。


僕は心臓の専門医なので毎週木曜日に


来て下さいね。お大事に。」


(来週まで生きてなかったら


どうするのさ!!)


危篤状態でも普通に動ける程


鈍感なら、死んだ時も


死んだ事に全く気付かないかもね。