先日、駅の待機場で休憩していると、白人の若いカップルが、私のバスに近づいてきました。そしていきなり、「キャン、ユー、スピーク、イングリッシュ?」です。慌ててしまいましたね。つい、「ごめんなさい、ノーです」と、訳の分からない返事をしてしまいました。(笑) こんな時、少しでも英語で対応できたらなと、いつも思います。
 
どうやら2人は、アウトレットパークに行きたいようです。 私の会社のエリアではありませんが、行き先がわかれば、乗り場の案内はできます。他社のバス乗り場で、2番線になります。私は、そのバス停をさして、「2(ツー)」とだけ言いました。2人は、何度もうなづいて「OK,OK」と言ってくれました。私もホッとしました。
 
ところが、その次があったんです。「チケットはどこで買うのか」というようなことを聞いてきました。多くの国でバスは、チケット制です。事前にチケットを買ってから、バスに乗ります。バスの中での、現金のやり取りはありません。私は、困ってしまいました。日本の複雑な料金システムを、英語で説明するなんて、できっこありません。
 
整理券や、降車ボタン、運賃箱の説明までしなければばりません。でもね、駅から終点までの乗車ですから、とりあえず、バスは、現金払いで、支払いは降車時であること、それだけ分かってもらえればいいと気づきました。そして、私がお客さんになったつもりで、実演しました。実際に、後ろの扉から乗車し、いったん座席に座って、目的地に到着したことにして、両替機で両替し、コインを投入する真似をし、前扉から降りました。2人は、ニコニコしながら、興味深く見ていました。
 
わかってくれました。身振り手振りで何とかなるもんですね。思えば、使った英語は、「NO(ノー)」と、「2(ツー)」だけでした。(笑) 2人は、「サンキュー」を言うと、手を振りながら、2番線に向かっていきました。┐(´д`)┌ヤレヤレでした。