先日、夜9時過ぎ、イオンモールに着くと、映画を見た帰りらしき男子高校生二人が、バス停のベンチに座っていました。そのうちの一人が、スマホで通話中でした。

バスに乗れば、スマホは止めてくれるだろうと、思っていたのですが、バスが走り出しても止めてくれません。お客さんは、高校生以外に3人乗車していました。携帯の使用はマナー違反です。遠慮していただかなければなりません。

しかし、高校生が真剣な顔をしていて、その話の内容が耳に入ってくると、注意することができなくなりました。それは、高校生のおじいさんが亡くなったという、家族からの連絡でした。

亡くなったばかりらしく、今すぐに、家ではなく、病院に駆けつけるような話でした。そんなやり取りを聞いていれば、注意なんてできません。こういう時は、規則よりも人情になってしまいます。他のお客さんも、わかってくれていたと思います。

駅に着き、高校生の方から「(携帯)すいませんでした」と、謝ってきました。目には涙が溢れそうでした。注意しなくてよかったと思いました。私は、「気にしなくていいよ。大変だね。早く行ってあげてね」しか言えませんでした。

家族の死ほど悲しいことはありません。きっとおじいさんとは、同居していたんでしょうね。小さい頃から、いっぱい可愛がってもらったんでしょう。あの涙を見て、そんな想像をしてしまいました。