市内の、ある私立高校の野球部員が、やたらと礼儀正しいんです。
 
平日、学校の授業が終わり、15時半を過ぎた頃です。ユニホームに着替えた部員たちの大集団が、少し離れたグランドに向かいます。その時、その横を通過する私たちのバスに向かって、彼らは一斉に帽子を脱ぎ一礼するのです。ナニコレ珍百景に出れそうなワンシーンです。(笑) 
 
初めは驚きましたね。なぜなの? 後でわかったんですが、かつて、バス運転手の中に、その野球部のOBがいたらしいのです。始まりは、その運転手に対する挨拶だったのです。その方が退職した後も、何故だか、今まで伝統として残ってしまっているんです。
 
彼らは、私たちのバスに乗って、練習試合に行くことがあります。礼儀正しい彼らが、バスを降りる時、笑っちゃうんです。一人一人が、私たち運転手に向かって、元気な声で「(ありがとうございま)シタっ‼」と、言ってくれるのです。でも、「シタっ!!」しか聞こえません。(笑) そして、ICカードを「ピッ」とタッチして、次々と降りていきます。
 
「シタっ!!」「ピッ」、「シタっ!!」「ピッ」・・・・・が、全員降りるまで続きます。私も、「おまちどおさま」「ありがとね」「(試合)がんばってね」・・・・と、つい省略して早口になり、大忙しです。(笑)
 
そんな彼らは、今年の夏、県大会でベスト8まで勝ち進みました。何試合かテレビで観戦しました。いつも、身近に見ている高校生たちです。テレビで観ていて、感慨深いものがありました。ベスト8、立派です。「シタっ!!、ピッ」のみんな頑張りました。