毎月、安全管理課から、その月の安全目標ともいえる、「今月はこれを意識しよう」(A4判一枚)が、乗務員に配られます。そして、個別的に次長から、その説明を受けます。今月の内容は、「健康管理の重要性」でした。予想していたとおりでした。

 

 先月、東京の渋谷区で、タクシーが暴走し、歩行者6人を死傷させる事故がありました。タクシーの運転手は、くも膜下出血でした。新聞でも、そのことが大きく取り上げられました。バスやタクシーなどの職業運転手が高齢化しており、体調急変による事故が増えているということを伝えていました。実はそのあと、私の会社でも、72歳になる男性乗務員が、運転中に脳出血を発症してしまったのです。さいわい、本人や、会社の対応がよく、事故もなく、ダイヤに穴をあけることもありませんでした。その乗務員も、すぐ入院し手術を受け、今は快方に向かっています。それらのことが重なり、今月の重点意識項目が、「健康管理の重要性」なのです。

 

 私の営業所だけで、高速線・市内線・観光・送迎バス合わせて141人の乗務員がいます。そのうち、70歳以上は14人です。65歳以上ですと、29人もいます。2割以上が高齢者です。運転手不足で、会社は高齢者頼りです。でも、高齢者は、会社にとって大きなリスクでもあります。何もなければいいのですが、体調急変による大きな事故でも起きれば、すぐに社会問題になり、会社の過失が問われてしまいます。会社の死活問題です。健康管理を重要視するのもわかります。

 

 私も、今年は、9月で65歳になります。高齢者の仲間入りです。会社の言うとおり、健康や体調に十分注意しなければならない年齢になってしまいました。