私のウォークマンには、若い頃、フォークソングやニューミュージックと呼ばれ流行っていた曲、それに、クラッシックや映画音楽など約3000曲が入っています。その中に混じって、私の長男が、学生の頃に作った曲が16曲入っています。私は、そんなウォークマンを、シャッフルモードにしてよく聴きます。

 

 今日も長い休憩時間に、ウォークマンを聴きながら仮眠しようと、乗務員控室のソファーに横になりました。そしてスイッチを入れたところ・・・・

驚いてしまいました。1曲目から、息子が作ったあの曲でした。16曲の中で、私の一番思い出深い曲です。年に何度か、息子の曲が途中で流れてくることはありましたが、今日のように、1曲目からは初めてでした。それに、その曲も初めてでした。3000分の1の確率です。ビックリです。

 

 息子のI君は、今年37歳です。今は、結婚して東京に住み、都内の銀行に勤めています。I君は学生の頃、(15年以上前のことです)、趣味で作詞、作曲、編曲、それに歌、演奏と一人で何役もこなし、多重録音機やパソコンを使って曲を作っていました。あれは、大学4年生の夏休みでした。音楽好きな私に、「間奏でリコーダーやってみない」と声をかけてくれたのです。その時は、I君のやさしさが、とても嬉しかったですね。出来上がった曲は、覚えやすいメロディーで、編曲も演奏もバッチリでした。ですが、私のリコーダーが足を引っ張っていました。(笑)

 

 I君が大学生の頃は、世の中が不景気で、私も失業していたりして、我が家の経済事情は良くありませんでした。そんな中、I君は、塾にも予備校にも行かず、第一志望の大学へ現役で合格してくれました。そして、奨学金を受け、塾講師や家庭教師のバイトをやりながら、自力で大学を卒業しました。就職氷河期などと云われた時期です。心配していましたが、最後まで諦めず、銀行に就職することができました。

 

 先月、息子のI君に会った時、奨学金の返済は、来年で終わるということを聞きました。よく頑張りました。私たち親は、大学の授業料を一銭も出していません。本当に助かりました。感謝しかありませんね。当時は、申し訳ないという気持ちで一杯でした。

 

 そんなわけで、今日の休憩時間は、仮眠どころか目が冴えきってしまいました。そして、息子の大学生だった頃のことを、いろいろと思い起こしてしまいました。

 

 

 

 

 押し入れの中を探したら、当時、I君が使っていた多重録音機が出てきました。それと、ウォークマンに入っている16曲入りのCD。