遠くまで | 稲葉浩志 |   MUSIC LIFE

  MUSIC LIFE

    No Life,No Guitar

 

 


歩こう肩をよせて
どんより滲む空の下
二人
呼んでくれ
好きな呼び名で
たわいないこと
それでいい
しゃべろう


遠くまで
僕らはゆける
強い雨も
凍る風も受けながら
目を覚ませば
すべてがまぶしい
花の色も
街の声も
涙の理由さえも
悲しむことでも
喜ぶことでも
強くなってゆけるよ
ひとつずつ

少しずつ


歩こうよ前をむいて
たまに見つめあい
そして恥じらって
今にも何かが
壊れそうな
本当にそんな世界だとしても


遠くまで
僕らはゆける
強い雨も
凍る風も受けながら
手をのばせば
すべてが近づく
消えそうな
思い出も
おぼろげな未来も
逃げるようにじゃなく
夢を追うように
進むこともできるよ
一歩ずつ
少しずつ


車についた小さなすりキズを気にして
オロオロ生きていくんだろうか
これからずっと
自分で自分を責めたりしながら
めくるめくニュースから逃げられずに心を揺らして


それでも遠くまで
僕らはゆける
失くしても
傷ついても
自分であれ
大切なものは
なんなんだろう
忘れないで
笑いながら
歌いながら
ただゆけばいい
いつでも

景色の

片隅には

君が映っているよ
...花のように...微笑んで...。