釣りは楽しい!
遠くの潮目を狙えたら獲れる魚も増える!
遠投をできた方が遠投できない人に比べて獲れる魚が増える!
何より遠くに飛ばすのは釣れなくても楽しい!!(はず 笑)
遠投キャストの解説をあえて動画ではなく画像と文章で挑戦!!
美しいベンドカーブを描くフィッシュマン ブリストベンダバール10.1M(リールはスティーズa tw hlc ラインはPE2号)
①
世の中に出回っている情報と、投擲人間ならではの視点を注入してみます。上達への道を取り組んだ備忘録的な意味もあります。
初心者でつまづいている方や自分と同じように発展途上中の方の参考になれたらこれ幸い。
ロジャーフェデラー選手(自分と同い年)のサーブ前モーション
内川聖一選手(この方も自分と同い年)
上半身の角度の差異は競技ごとに適切なポジションがあるのであくまでザックリとした認識として捉えて頂ければ良いかと思います。
以後のポジショニングにおいても参加画像を貼り付けます。
③
この画像のように脚から腕までがアーチになるようになるのが最大のポイントです。
テイクバックからリリースへ向かう動きとして1番大事な部分かも。
(アーチの大きさは習熟度だったりアプローチの仕方や身体の硬さで大きく変化しますし、変化させる事も可能ですが、ここでは割愛します)
腕はどーするん?って疑問が発生します。
答えは、腕は直前まで何もしない…が正解。
④
⑤
例えるならこれも野球のピッチングと同じ。
肩と腕だけでチカラコブムキムキで投球してたら筋肉が共縮し早々にぶっ壊れますし、スタミナが持ちません。軌道もわかりやすいから打ち取られます。
何かを投げる時の腕はあくまで、体重移動などで生み出されたエネルギーを脚、根幹部(股関節、肩甲骨、肩あたり)を介して末端(手とか指)に伝える為の役割に過ぎません。(基本的には…です)
少し脱線しますが、多くの人は軽い物体を扱う時に腕だけでなんとかしようとしちゃいます。
実際のところほんの一部の例外を除けば腕のチカラなんてのはたいした事ないのです。
子供の頃に河原とかで重たい石を投げたり運んだりとした事がある人は多いと思うのですが、一般的な小学校前半くらいの非力な子供が地面に対して水平にまで上げ、片腕だけで10kgの石を待てますか?
不可能ですよね?
本能的に身体の中心線かつ両腕で持ち、足から上げますよね。50kgとかだったら大人もそうです。
腕だけでいろいろやっちゃう人はたいていギックリ腰やっちゃいます。
勘の良い方ならわかるはず。身体全体を使えば運べるし遠くは無理でも近くには投げられるのです。
いや、お前、ちょっと待てよ。重いから当然だろ?
はい、そこが盲点です。軽い物体は腕だけでもある程度はどーにでもなります。そこは間違いない。
ただ、腕だけで扱える重さの物質を操る時にどこか一線を超えようとする場合には限界を迎えます。肩から手までは神経が発達しているので、思った通りに動かし易い為に上手く動かせていると錯覚します。
最終的に全身を使って軽い物体を扱える人には絶対に勝てなくなっちゃうのです。(卓球のスマッシュとかめっちゃ足使うし、ヤリ投げやピッチングが一番わかりやすい)
そして何より、腕だけに頼るより全身を使える方が疲労の分散にも繋がります。
釣りで言えば気持ちが折れない限り投げ続けられる時間が多くなり、節々の痛みも出にくいって事です。まぁルアー釣りで一日中ロッド振って釣れなかったら何やっても疲れますが 笑
はい、元に戻ります。
脳の支配下に置きながらどれだけ脱力できるか…が重要なのです。つまりチカラが抜けているのにチカラが入ってる状態です。スポーツをある程度やり込んだ人なら分かる感覚です。スポーツ経験無い方だと意味不明かもしれません 笑
鉄棒に長時間ぶら下がっている時の指の感覚が近いかな?
脱力できて下半身の体重移動が適切に行われると、上半身は構造上勝手についてくる…というのが表現として適切かもしれません。
デンデン太鼓をくるくる回すと腕の部分が加速されて叩く部分が遠心力で持ち上がって太鼓を叩けるのと同じ理屈です。
体重移動が適切に行われると③〜④画像のように身体全体でのアーチができるので腕の延長にあるロッドにもルアーの重さがかかりロッドにもアーチが発生します。後ろに引っ張られるような感覚になるはず。
画像のようにそのアーチの下弦部分を押しながら左手を下に行く。
別の例えをするならテコの原理で習った支点、力点、作用点ってやつです。
支点は右腕の押し込み(力点としても良い)
力点は左手(支点としても良い)
作用点がロッドの先端とルアー
もっともっと細かく説明できますが超長くなるのでやめておきます。ただでさえ長いのに 笑
リリースまでにやるべに大切な部分をもう一点。
ブロック動作。野球やゴルフで左にカベを作れ!とも言われるやつです。
これがまた本当に重要。キャスト方向を左右し、体重移動から得たエネルギーを可能な限り損失させない為の動作です。
画像④の④で左手を下に引くという動作があります。
そこに左脚の爪先にグッっと体重が乗る。
これがブロック動作を完結させる為の大切な大切な大切な超大切な動作です。
(体全体で見ると左脚の爪先が支点。つまり前方への縦回転の回転軸となる)
右半身から生み出されたエネルギーを左半身がブロックする事によってもう一度右半身にも伝わり(エネルギーが戻る)腕や手(競技によっては脚)に巨大なエネルギーが発生します。
かなり簡単に説明してますが、実際にはもっと複雑なメカニズムが発生していますが割愛します。
ヤリ投げ またまた溝口氏
ブログ主本人 円盤投げ
ロジャーフェデラー選手
こちらもフェデラー選手
もう一度言いますが、
腕はあくまで、体重移動などで生み出されたエネルギーを脚、根幹部(股関節、肩甲骨、肩あたり)を介して末端(手とか指)に伝える為の役割に過ぎません。(基本的には)
(ピッチャーは末端、つまり手まで伝わってきたエネルギーにさらに指先でボールの回転軸に変化を与えたり押したり。投擲競技だとそこから拾ったエネルギーをさらに加速したり押したり…これ以上細かいネタはまた割愛)
握り方
釣りの場合はロッドのエンドグリップ側を握っていますが、ここでまた、握り方も人体構造的に楽な握り方、楽にブロック動作ができる握り方があります。
極力ロッドの端っこを中指、薬指、小指で握ります。握る力は軽くキュッって感じ。目一杯握ってはいけません。
さらに言えば小指はグリップから外した方が良い場合が多い。
親指、人差し指は軽く添えておく程度。放っておいても良いくらいのレベルです。ゴルフや野球のバットの握りにも共通するやつですね。
体の前方でワキを軽く締めつつ中指、薬指、小指で握りながらロッドの末端を真下に引きます。(手前に引くでもオッケー)
右脚から左脚への体重移動が完了と同じくらいのタイミングで上記の握りで左手を下に行く動作が行われると左の肩甲骨と股関節が締まります。
これによりブロック動作が完成します。
スポーツの場合は左半身でブロックして得たエネルギーを様々な身体の部位や動きで右半身に伝えますが、釣りの場合はザックリ言ってロッドが右半身に該当します。
リリースポイント
バックラッシュしない為のリリースポイント。つまりスプールを抑えてる親指を離すタイミングは、よく言われる真上付近。スピードが上がっているから感覚的にこの表現で良いのかなぁと。
しいて言うならアーチ…ロッドのしなりがMAXになり重みが抜ける一歩手前の、下の画像➀から➁の間になるあたりだと思われます。
➀
➁
リーダーの垂らしの長さや、ロッドを振る速度、ロッドの長さや柔らかさ、テーパー具合、地面の傾斜、風などでかなりの幅があるのでなかなか断定はできない部分ではあります。(そこはまだ未熟者)
競技によって浮かない方が良い、もしくは浮いてはダメってのもありますがまた長くなっちゃうのでこれも割愛します。
ダルビッシュ投手 ピッチングはわかりやすいくらい右脚は浮きますよね
ヤリ投げもリリース直後に浮きます。助走してスピードある中でのリリースなので当たり前なのですが…笑
アンドレアス・トルキルドセン氏(かなりイケメン)
福井健三郎さん
長年、円盤投を続けつつ高校生や大学生の指導、サポートをしながら彼らと投擲動作のメカニズムや運動そのものを研究(自己満レベル)してきた者として福井健三郎さん、赤塚さん、上宮さんの動きは素晴らしいです。福井さんなんかは若い時から膨大な回数のキャストをされた結果の動きと筋肉なのでしょう。
自覚してるしてないは置いといて釣りプロで遠投が得意な方はほとんど理に適った動きはしていますね。
釣りでも様々なスポーツでも、意識してそうしている場合と、自然とそうなった場合、元々感覚的に優れていた、ダメだったけどめっちゃ練習した…などいろいろなパターンがあります。
そろそろ締めます。
ベイトリールにおける大遠投ぶちかまし理論を長々と記述してきましたが、ロッドの性能、リールの性能、ブレーキの量は無視して進めました。
全メーカーのロッドとリールを揃えて全てのパターンを試せる人なんておそらくいないでしょう。
室内で同一条件でやらないと実験にならないですしね。
骨格や筋肉量、筋肉のつき方、関節のちょっとした違い、性格、成長スピードなど全てが同じ人間ってのもいないので画一的な指導やアドバイスなんてのも本来は不可能です。
なので最大公約数的な体系だと思って頂けたら。
スピニングリールでも基本は同じです。前方に引っ張れる分、リリースポイントがベイトよりもうちょい前になるだけですが、身体全体使いつつロッドのしなりを最大限に使おうぜ!って部分では全くもって同じだと思います。
自分はベイトタックルの遠投練習したおかげでスピニングの飛距離もかなり向上しました。
興味を持って最後まで超長々文を読んでくれた方、ありがとうございました。
いや、大変お疲れ様でした 笑
そこまで考えこんで釣りなんかやらねーよ!って人が一般的だと思いますが、楽しければ本当は何でもオッケーです 笑
ですが、仕事も趣味も知識を増やし、仕組みを理解した方が上達も早いし、より楽しくなる可能性が高いと思うのです。
自然は思い通りにはならないけど、自分の心と身体は自分次第。
これとはまた別のキャスト方法もネタとしてあるので後日ブログにあげたいと思う所存でござんす。ありがとうございました。
それがこちら↓↓↓
文章で解説と言いながら参考の為に動画も少し 笑