Nさんが自家用車で出勤していた時のことです。
隣の車線を走っていた車が、
ウインカー(方向指示器)を出さずに、
目の前に入ってきました。
慌ててブレーキを踏んだので、
事故にはなりませんでしたが、
〈危ないなあ。どうしてウインカーを出さないんだ〉
と腹が立ちました。
その日、
帰宅した後、
Nさんは改めてウインカーの意味を調べてみました。
「ウインカーを出すことで、
右折、左折、車線変更など、
自分の車の動きと方向を、
周囲の車や人に知らせる」、
また、
「後続車にスピードを落とすことを予告することで
事故が起こらないようにする」
と役割を再確認できました。
そして、
ウインカーの働きを職場の中に置き換えてみると、
報告や連絡というコミュニケーションでは
ないかと思ったのです。
各人が取り組んでいる業務や一日の予定を共有することで、
互いの仕事の方向や速度を知ることができ、
円滑に業務が流れるのだと気づいたNさん。
まずは自分から、
積極的に報告や連絡をしようと決意しました。
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