Fさんは年末、車で実家に帰省します。
郷里まではおよそ五百キロです。
渋滞になると、
助手席の妻をはじめ、同乗する家族の寝息が聞こえてきます。
Fさんもつい睡魔に襲われそうになります。
〈少なくとも妻には起きていてほしい〉というのが本音でした。
別のある日、Fさんは、知人の車に同乗する機会がありました。
途中、眠気に襲われましたが、
〈自分が寝ては申し訳ない〉という思いで話しかけました。
話し好きの知人も、Fさんの問いかけに答えてくれます。
ところが、話に夢中になりすぎたのか、
気がつくと、目的地とは違う方向に向かっていたのです。
Fさんは、
〈あまりにも話しかけ過ぎたかな〉と反省したのでした。
親しい家族か、仕事相手によって、
同乗者の役割は違ってくるでしょう。
運転時間の長短や、
目的地までの慣れ、不慣れによっても変わるかもしれません。
皆さんは、助手席で心がけていることはありますか。
どのような場合でも、運転してくれる人への敬意を忘れず、
気の利く同乗者でありたいものです。
よき同乗者を目指しましょう!
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