ふんふんふん♪ふんふふふん♪

ふんふんふん♪ふんふふふん♪

ふんふんふん♪ふんふふふん♪

 

猛烈に精神を病んでいた2018年3月。

Tさんからスパ西でやってるミニモトの膝擦りやろうぜと誘われたのが

全ての始まりだった。

 

サーキットにも膝擦りにも微塵の興味もなかったのだが、

休日を自由に過ごす事に罪の意識を感じているような時期でかなり病んで

いたのもあり、気分転換程度にやってみるかと同行した。

 

私は私服。

Tさんは貰い物の古いツナギを所有していたのでコース走行もしたいと

言い出し、コースを走った。

 

それをおもむろに見物する私。

走ってみたいとは全く思わないが、T氏が「俺サーキット経験者だぜ」みたいな

事言い出したら何か負けた気がして嫌だ…

 

そんな不純な動機で確か翌月のミニモトでは私もツナギを導入した。

 

それまでスポーツ走行的な乗り方もした事がないし、

バイクをどうやって曲げてるのかなんて考えた事もなく、

ブレーキングで曲げるというのを生まれて初めて知った。

そして翌月、初めてサーキットという所を走った。

 

レンタル車両のガンマで、1分12秒だったか。

ガリガリと膝が擦れるのが快感で、「サーキットでら楽しいがん((((;゜Д゜))))」と、

一瞬にして価値観が変わった。

 

でも、アル男君で走るのはリスキーだから止めておこう。と思ってました。

 

その後2回、ガンマで走らせて頂いたのだが、

「アル男君で走ってみてぇ((((;゜Д゜))))」と、自分との誓いを破った2018年6月。

 

アル男君を買った時、ブログには「サーキットは走りません。R6は私にとってツアラーだ」

みたいな事を書いていたが、ここで完全に人生が狂い出す。

この頃には「1分を切れれば速い」という価値観が既に刷り込まれており、

その域に到達したいと思うようになってしまった。

 

気が付けば自走で通う日々が始まる。

タイムは5秒、4秒、3秒と、トントン拍子に上がって行った。

 

「1年あれば余裕で切れる気がするぜ…」

 

この頃はまだコンマ1秒の重みどころか1秒の重みすら全く理解していなかった。

1分2秒まで来るとなかなか先に進めなくなり、そんな時期に似たようなタイムで何年も

地獄から抜け出せないと言うYさんと出会う。

毎月Yさんと走るようになり、傷を舐め合いながらただがむしゃらに突っ込みアクセルを

開けるだけの日々。

 

そしてブログ読んでますと声を掛けられ仲良くなったN氏とも休みを合わせ走るようになる。

サーキットあるあるなのか、類は友を呼ぶと言うのか、

近いタイムの人はことごとくお友達になって行く不思議。

 

何となくタイムに欲がなさそうで実は欲があったIさん。

平日の空いてる枠かタイムが近い人と走るかの二択スタイルが定着してしまい、

速い人に引っ張って貰うという事を全くしないまま、

それでも2019年3月、0秒台に乗った。

1年で分切りが現実味を帯びたその日にS字進入で拷問を受ける。

当初は自分の中でフロントタイヤの空気圧が高過ぎたのとプリを抜き過ぎていたのが原因

なのではと思っていた。

 

しかしここから3秒ノイローゼ現象にうなされる地獄の日々が始まった。

修復後、何度走っても1分3秒でしか走れない恐怖の日々。

ビビってしまっている自分が悪い。乗り方が悪い。

そう思いながらも転倒前にオーバーホールしたフォークに違和感を感じ出した。

しかし自分程度のレベルで乗れないのをバイクのせいにするのはダメだと、

そのまま半年以上走り、もうバイクが嫌いになりそうだった。

毎回、帰り道が猛烈に憂鬱でね…

 

バイクを嫌いにならない為に、思い切ってフォークのカートリッジを交換する事にした。

その際に油面が既定値を遥かに超えている事が発覚。

 

まともなフォークで走ってようやく3秒地獄から抜け出した2019年11月。

 

この8カ月間、私は四六時中死んだ魚の目をしていた。

 

もう分切りなんてしなくていいや…もう止めよう…もう止めたい…

でも悔しいという葛藤に苛まれ続けた日々からようやく抜け出せそうな予感。

 

Tさんも交え走るようになり、久々にサーキットが楽しいという感覚が戻りつつあった

2019年秋。

しかし、自走で通い続けるのが本格的に苦痛になりつつあった。

そして今年4月、トランポを導入しアル男君レーサー化に踏み切る。

しかしコロナで3~5月は走れず、今月3カ月振りに再出発。

ここまで来たら誰にも引っ張って貰わないスタイルを貫きたいというのが

こだわりになってしまった。

自分で考えて達成したいのだ。

そう言いながら速い人の動画は研究するのだが…

こうして1年以上掛かって0秒台まで戻し、何をどうしたらこうなって、

何をどうしたら1分が切れるのかを言語化する努力をした。

その結果、次は切れると確信したのだ。

 

そして6月26日。

前日仕事帰りにガソリンスタンド2件回って携行缶に補充出来なかったのが

メルメルーティン的に非常によろしくないので走るのを諦めて寝たのだが、

4時に目覚めてしまい迷い出した。

 

5時まで悩んだ結果、出撃を決意。

例えルーティンが崩れてもそれに左右されないメンタルが必要なのだ。

因みにメルメルーティンは、

 

・必ず走行2時間以上前に到着する

・スパ西までのルートは絶対に変えてはいけない

・携行缶は満タンにしておく

・転倒した日に立ち寄ったコンビニには行かない

・ウォーマーはフロントから装着する

・受付のレシートは定位置に入れる

・会員証をタンクカバーに挿す向きは顔写真がある側から挿す

 

他にも無意識にルーティンにしてる事が多々あると思われるが、

ざっとこんなものだろう。

 

で、7時55分にブルーブリッジ着。

雷警報が出ているが晴れているので大丈夫そう。

トランポの良いとこは天気が微妙でもとりあえず行ってみる事が出来るとこだね。

 

7時59分スパ西着。

10時枠は6台。

暑さを死ぬ程嫌う私の場合、通常は35~40周くらい走るのだがこの時期は25周前後で

走る気が失せる。

25周以内で決めるのだ。

 

過去最強の緊張の中走行開始。

 

ぶぅぅぅぅぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

6台の割にクリアラップがあんまりなくてリズムもラインも乱れまくる( TДT)

せっかくクリアがあっても1~2コーナーと2ヘアが絶望的にヤバい走りに…

せめて45Rだけはより速度を乗せる努力をした。

 

そして…

ポンダー借りてるのは私だけなので62番は間違いなく私の番号。

59秒86!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

うぅぅぅぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

遂に…遂にこの時が来た…

 

もう嬉しくて手が震えましたな。

59秒99とかだけは避けたいと思っていたので一安心。

 

1回だけと思ったけど、2回59秒に乗ってました。

1分を切りたくても切れない人々という枠で頂を超えたのだ…

メルメルールではある意味頂点に立ったという事になる…

お手軽頂点方式が適用されるケースだな…

 

今日もピットで2時間アル男君をフクピカし、暫し余韻に浸る。

今月4回目の走行。

来て良かったぜ(´TωT`)

 

完全未経験でスタートしたスパ西ライフ。

ここまでの走行回数を調べてみると、タイム表が27枚。

ポンダー借りなかった事が3回あったので恐らく30回目の走行で達成。

これまで、リッターの加速が羨ましくて何度リッターに乗り換えたいと思ったか(´TωT`)

スランプを克服して我ながらよく頑張ったと思う(´TωT`)

うれぴー(´TωT`)

 

ベストタイムは微妙にクリアラップとは言えない状況だった。

当面は58秒を狙うのではなく、59秒を安定して出せるレベルに到達する事に

徹します(〃ω〃)