近々私の誕生日で、ひとりで祝おうと鮨屋で1杯 やるべく数軒に予約の電話をかけた。
あいにく何処も満席で、そうなると最近は、辞~めたと諦めが早い。
諦めに気持ちが傾くと、鮨屋での晩餐がよくよく考えると無駄遣いだと思い出す。
かつては、いろんな鮨屋を探訪したくて、1度思い立ったら予約が取れるまで、グルメ本を片っ端から電話しまくったものだ。
そして新規の店に出掛けることが楽しくて仕方なかった。
私も退職して退職金と貯金を食い潰して年金受給開始を待つ身となってからは、
あれほど金遣いが荒かったのに、見事に財布のヒモを緩めない人間に変身した。
退職直後は今思うとバカで勿体なかったが、給料をもらっていた頃と同じくらいの支出をしてしまった。
今なら3年は保たせられる金額が一気に口座から減って、こりゃイカンとケチケチにシフトした。
ここのところコロナ禍もあり、外食を控えていたので、外食したい!気持ちがそがれて、私の所持金にも好影響を及ぼした。
やはり、というか当たり前だが、ない袖は振れぬということで、金銭感覚は低空飛行になってくれて、同時に執着心も減少してくれた。
今の私の諦めの良さは、けっこう見事だ。
最期の晩餐にしたいくらいの鮨好きだが、
タイミングの合うときを待つことにしよう。