問題を増やすことによって回る“経済” | 考えすぎ

問題を増やすことによって回る“経済”

そもそも、
“ストレス解消”系のサービスや商品が氾濫している状況
が異常なのであって、
それらが「付加価値」と称されて経済が回っていること自体がおかしいのだ。

現行社会システムにおける経済は、
“適切に管理された範囲内で問題を増やしたほうが経済がよく回る”システムになっている。
このシステムそのものに、エラーは無いのかもしれない。
しかし、生命システムにとっての「問題を減らしたい」という本能的欲求に照らせば、
これは根本的なシステムエラーだ
と呼ばざるを得ない。

わざわざ問題を増やし、それらの解決策を作ることによって回る“経済”に、
いったいどれほどの意味があるのだろうか。
そのような営みでは、「経済社会」そのものは潤うかもしれないが、
そのシステムによって山積した問題と対峙させられる、認識する主体(つまり私たち)は疲弊する一方だ。

これを、
経済社会からの搾取
と呼ばずに何と呼ぼうか。