脂汗
我に返った時が、非常につらい。
存在の重みが耐え難い。
為す術なく過ぎていく時間が恐ろしい。
現状認識ができない。
今、言われていることがわからない。
周囲だけが進んでいく。
自分は取り残されていく。
必死で整理しようとするけれども、自分はバラバラで、
世界からは、次から次へと新たな「働きかけ」が襲ってくる。
僕は、それを受け取るだけがやっとで、
何の反応もできずにいる。
そのことが余計、僕を焦らせる。そして脂汗。
・・・やっとの思いで(心の中で詫びながら)、自分だけの空間を確保し、
こうして文字にして吐き出している。
そうすることで頭の中がいくらか整理され、多少なりとも落ち着くことを、
今の僕は知っている。
中学の頃の僕に比べれば、それを知っている分、今の僕は楽だと思う。
存在の重み、って言ったけど、
別にカッコつけて言ってるわけじゃない。
他にうまい表現が見つからないだけだ。
例えば、
僕自身を、僕がどうしていいのかわからない感じ、
・・・と言えば伝わるだろうか。
たぶん、こう言っても、
「何が、どんなふうに、どうわからないのか」
が伝わらないんじゃないかと思う。
僕自身、自分に起きていることをよくわかっていないんだろう。
・・・いや、わかってる。
わかってるけど、自分の中にあるいくつかの思いが、
あまりにも矛盾しすぎていて、どうしても両立できなくて、
でもどれも捨てられなくて、
結果、処理できなくなってフリーズしてる。そういう状態。
コンピュータが羨ましい。
フリーズしても、奴は“平気”なのだ。
何の憂いも曇りもなく、ただ淡々とフリーズできる。
「フリーズしている自分に、気が咎める」こともない。
ある意味、僕は完全にフリーズしていないのだろう。
完全にフリーズしていたら、自分がフリーズしていることすら認識できないはずだから。
僕の中に、フリーズしかかっている自分を見つめる眼差しがある。
そんな中途半端なフリーズ状態だからこそ、苦しい。
まあ、でも、こうして文章に吐き出して、
現に少しは落ち着いたわけだから、
(以前に比べれば)こうして対処できるようになった点は、喜ばしいことだと思う。
気を取り直して、もう一度やり直せばいい。
やり直せばいい、というか、もう、そうするしかない。
そうしなければ進んでいかない。
僕の人生を動かしていけない。