「・・・・・・失礼しますよ。」

 

「む・・・・・・骨谷君か。何用かね。」

 

「少しファイトデータをお借りしたく。

グリモワールの方に伺ったのですが

そういったデータはこちらの方で管理されていると。」

 

「ふむ、ついてきたまえ。」

 

「お店の方はよろしいので?

こちらはホビーショップの体を取っていると

鎖龍さんから伺いましたが。」

 

「・・・・・・YESマン。」

 

「了解。店舗管理モードに移行しマス。」

 

「以前の大会の時から気になっていたのですが

こちらの青いロボットは・・・・・・?」

 

「『YESマン』という量産型アンドロイドだ。

もっとも、量産型といっても我々の次元での話。

こちらの世界では類を見ない性能だがね。」

 

「前回の際も遠隔での通話はもちろん

感覚共有のような機能もありましたね。

とんでもない性能です。」

 

「戦闘能力も最低限は完備している。

この世界ならYESマンを1機投入すれば

各国の最新兵器など役にも立たないだろう。」

 

「そんな高次元の機体が量産型とは。

あなた方はどれだけの発展をしておられるのですか?

そもそも、私が言えた手前ではありませんが

あなた方はどこから来たのですか?」

 

「聞いてどうするのかね。」

 

「特に何もしませんよ。純粋な興味です。

社長や奥様ならその技術を得ようとするでしょうが

私にはそのような気はありません。

そんな高次元の力を今の我々が得たところで

持て余すことは目に見えていますから。」

 

「・・・・・・ふむ。

ならばファイトデータを取りに行くついでに

我々の世界を覗いてみるかね。」

 

「私としては非常に興味がありますし

魅力的な提案ですが・・・・・・よろしいので?」

 

「見たところでどうすることもできまい。

それに君という個体に興味が湧いた。

多少の情報提供ならやぶさかではない。」

 

「では、お言葉に甘えるとしましょう。」

 

「ついてきたまえ。」

 

 

「ここは・・・・・・?」

 

「我々の住む世界は『星幽界』と呼ばれる。

もっとも、厳密に言えば私は元々住む者ではないが。」

 

「・・・・・・『人』はいないようですね。」

 

「うむ。アストラル体と呼ばれる生態しかいない。

ふむ・・・・・・なんと形容すべきか。」

 

「人ではなくとも、人のように会話をする。

しかも動物のコミュニケーションのように

必要最低限ではなく、人間さながら俗的な会話や

本来生存に必要ない会話すらしている。

・・・・・・人の霊体や転生と呼称すると

しっくりくるかもしれません。」

 

「我々は単なる霊体ではない。

転生・・・・・・が正しいかもしれんね。」

 

「あれ、学者先生じゃん。」

 

「む・・・・・・」

 

「おいっす。」

 

「あなたは・・・・・・?」

 

「どっかで見た顔だな。誰だっけか。」

 

「かの大会の参加者だ。」

 

「あー、ビデオで見たんだ。」

 

「ビデオとは・・・・・・懐かしい響きですね。

DVDですら少し古めかしいものといえる昨今

ビデオはもはや死語なのでは・・・・・・?」

 

「そりゃBlu-rayくらい知ってるけどさ。

でもビデオにはビデオの良さがあんじゃん?

ブラウン管の良さってのがあんじゃん?」

 

「そのためにディスクに収めたものを

画質を極力落とさずにビデオテープに落とす作業がいると

開発部が文句を言っていた気がするがね。」

 

「開発部が必要としてる資金と含めて

俺が作業費用稼いでんだからいいじゃん。」

 

「私にではなく開発部に言ってくれるかね。」

 

「ご挨拶が遅れました、私は骨谷と申します。」

 

「おっすおっす。俺はフォートレス。」

 

「費用を稼いでる、と仰っていましたが

あなたはいったい何を?」

 

「ん~・・・・・・そりゃまぁ、色々?」

 

「・・・・・・勢力図を言う前に

彼について軽く触れておくが

これから話すCOSMIC WORLDの世界において

彼の戦闘能力は最強格だ。」

 

「ほぅ・・・・・・」

 

「1つの世界を片手間で滅ぼすほどには強い。」

 

「それはなんとも・・・・・・」

 

「ちょっと、いきなり心証悪くなること言うなって。」

 

「事実だろう。」

 

「読んでいる人にメタ的な意味で言っとくと

戦闘力最強格って言うのは本当ね。

『COSMIC WORLD~名付けられた世界~』

っていうRPGツクール2000でプレイできる

ゲームがあるんだけどさ。

俺やエルザールはそのゲームで操作できるキャラ。

ただしちょっとやそっとのプレイじゃ

仲間にならない、いわゆる隠しキャラだけどな。

そしてそのプレイアブルキャラの中で

俺だけデフォルトで

『全ステータスMAX』

『攻撃全てクリティカル扱い(防御・耐性無視)』

『マップでの移動速度が常時2倍』

『裏ボス解放に必須の存在』

っていう感じでてんこ盛りなのよ。

これだけ強いところがモリモリなのは

この星幽界を統べる『監視者』って奴だけさ。」

 

「・・・・・・なんの話でしょう。」

 

「気にすんなよ、メタ的な話さ。」

 

「・・・・・・?」

 

「後このブログに俺が登場したのは

実は今回が初じゃないんだよな。」

 

「・・・・・・どういうことですか。」

 

「輪廻切断で一回出てんだよなぁ俺。」

 

「といっても、あの時の我々は

ほとんど当て馬のような扱いだったがね。」

 

「それが気になってんだよなー。

つーかさ、それ言っちゃったら

俺とか他の奴等は当て馬で終わったけど

あんたとかクックはその後も出てんじゃん?

なーんか不公平感があるんだよなー。」

 

「私に言っても仕方ないだろう。」

 

「私でも困りますね。」

 

「ああ、その辺は大丈夫だ。」

 

「といいますと?」

 

「ちゃんと連れて来たから。」

 

「すいません、忙しいんで帰っていいですか。」

 

「いやいやいやいや、すべきことがあるでしょうよ。」

 

「何を!?」

 

「最近昔のキャラとか復活させてんだろ?

じゃあ俺とかも復活させればいいじゃーんって。」

 

「ここに連れてきてまで提案することか!?」

 

「あんたんとこのパソコンに

回避不能なウイルスメール撒いちゃおっかなー。」

 

「てめえ!ブログそのものが終わるぞ!?」

 

「ってことで復刻よろしく。」

 

「この回で復刻、とかでいいんじゃないの。」

 

「いやいやいやー、一応ここカードゲームのブログだろ?

だったらやっぱカードゲームやらなきゃじゃん。」

 

「つまり、ファイトの場を用意しろと?」

 

「察しがいい!よっ、大統領!」

 

「誰が大統領だ。まぁ、いいけど・・・・・・」

 

「だが何をするつもりだ?

まさか大掛かりな大会でも書かせる気じゃないだろうな。」

 

「大丈夫。大掛かりじゃないから。」

 

「大会は書かせるんかい。で、テーマは?」

 

「俺らを混ぜる以上はカオスになるだろ?」

 

「自分で言うかそれ。まぁなるだろうな。」

 

「じゃあカオスなファイトをやればいいじゃない!」

 

「カオスな・・・・・・」

 

「ファイト・・・・・・?」

 

「こういう企画なんだけど。」

 

「はーん・・・・・・まぁ面白そうではある。」

 

「だろ?」

 

「参加者は?」

 

「お、やる気になった?」

 

「グリモワール杯から期間は空いたしな。

ちょっとした大会くらいなら書いていいだろ。」

 

「じゃあ決定な。こいつらが参加メンバー。」

 

 

 

「いや、あのすいません。

1名ほど輪廻切断に出てない奴が。」

 

「新顔入れてもいいだろ。

ってことで合計10人でやる特殊ファイト!

その名も『カオスジェネレーション』!

来週金曜からスタートだ!」

 

「いやそういうお知らせも俺の仕事!

マジでやりたい放題だなお前!」

 

「メンバーは・・・・・・ほら、

前回戦績まとめやってたろ。

あれ見て勝率上げたい奴でも

適当に集めればいいんじゃね。

ただし運命力以外ほとんど使わねーけど。

ってことで次回からよろしくな!」

 

「勝手に締めんな!」

 

「・・・・・・分かるかね。

この世界も混沌で満ちているのだ。」

 

「ええ、とてもよく分かりました。」

 

2月9日(金)より

『カオスジェネレーション』スタート!

水曜→ヴァンガード講座

金曜→カオスジェネレーション

土曜or日曜

→カオスジェネレーションとグリモワールDiaryを交互