「皆さま、新年あけましておめでとうございます。

管理人様に代わってご挨拶申し上げます。」

 

「正月企画とかはやらないんだな。

なんか去年はやってたみたいだけど。」

 

「管理人様曰く

『グリモワール杯で出し切ったので

ひとまず通常企画を運営することに注力する』と。」

 

「まぁ怒涛の更新ペースだったからね。

正直この企画すら続くかも怪しいでしょ。」

 

「初回で言うことではないのでは・・・・・・」

 

「まぁ、それは皆さんと私の頑張り次第ですね。

それでは早速講座の方を始めていきましょうか。

記念すべき第一回。本日のテーマは『勝敗』です。」

 

「勝敗・・・・・・勝ち負けってことだよな。」

 

「そうですね。」

 

「・・・・・・何そのテーマ。」

 

「ヴァンガードの・・・・・・というより

勝負事における基本中の基本です。

何を以てして勝利とするか、

何を以てして敗北とするか。

これらの根幹を知ることは非常に重要です。」

 

「何を以てして・・・・・・って

ヴァンガードは相手のダメージを6点与えれば

それで勝ちなんだろ?」

 

「その辺りもしっかり解説しましょう。

では今回のチャプターは以下になります。

太字になっているのが本日の内容ですね。」

 

第1章.敗北条件

 

第2章.特殊勝利・特殊敗北

 

第3章.小テスト

 

第4章.実質的勝利条件

 

第5章.小テスト

 

「それでは第1章から始めていきましょう。」

 

第1章 敗北条件

 

「敗北条件・・・・・・

これはヴァンガード総合ルールに基づく解釈ですね。

このゲームにおける勝利とは

対戦相手が敗北条件を満たした場合のこと

すなわち、勝利条件というものは厳密にはありません

さて、基本的な敗北条件は3種類あります。

何があるか、挙げられますか?

なお、ここでは特殊なカードのスキルによって

勝利・敗北するものは含めないものとします。」

 

「スキルによるものを除いた

ヴァンガードの基本ルールに基づく条件のことだね。」

 

「その通りです。さて皆さん、分かりますか?」

 

1.???

2.???

3.???

 

「さっきヒスイが言っていた

相手に6点のダメージを与える、これが

最も基本的な勝利条件ですね。」

 

「はい、その条件が数多のファイトの中で

最も頻発する勝利条件と言えるでしょう。

・・・・・・ですが、その表現では△です。

もっと正しい形で表現できますか?」

 

「正しい形・・・・・・?」

 

「6点のダメージを与える、じゃ

ヒールトリガーを加味してないからな。

正確には6点目のダメージを与える、だ!」

 

「その回答でも△ですね。」

 

「え?いやでも・・・・・・」

 

ダメージゾーンに6枚以上カードが置かれる。」

 

「・・・・・・惜しい。」

 

「・・・・・・あれ?違ったの?

ダメージを与える勝利条件というより

ダメージゾーンにカードが溜まることによる

敗北条件って考え方だったんだけど。

それに敗北ダメージを変動させるカードとかもあるし。」

 

「私もそうだと思ったんですけど。」

 

「ボアさんの言った通り、

ダメージゾーンにカードが6枚置かれること

という考え方そのものは正解ですし

敗北条件を変えるカードも存在するので

以上と言い換えたのもグッドポイントです。

ですがもっと厳密に説明をするのなら

ルール処理を終了した時点で

ダメージが6点以上の場合ですね。」

 

「あ・・・・・・そうかエンジェルフェザーか」

 

「よく気付きましたね。その通り。

エンジェルフェザーの一部のカードを使うと

スキルの処理中にダメージが6点になってしまいます。

ですが1つのスキル処理の間にダメージが6点になっても

スキル処理を終えた時点でダメージが5点以下なら

敗北条件を満たすことはないんです。

なのでダメージに関する勝利・敗北の条件は

『ルール処理等を終えたタイミングで

ダメージゾーンに6枚以上のカードがあれば敗北』

といった表現が正しいと言えるでしょう。」

 

*骨谷先生による追加補足

 

「ヴァンガードではあらゆる行動・スキル等の終了時に

ルール処理と呼ばれるチェックタイミングが発生します。

(厳密に言えばルール処理が必要な時のみ発生)

例えば、自身のダメージが5点の時に

『介護の守護天使 ナレル』のスキルを発動したとしましょう。」

自:【あなたの手札から守護天使を1枚ダメージに置く】

ダメージゾーンから1枚選び手札に加える

 

「この場合、スキルを処理すると

一時的に自分のダメージが6点になりますが

まだスキルによる一連の処理が終わっていないので

それらを処理します。

ナレルの場合、ダメージのカードを1枚

必ず手札に加える必要がありますね。

そのため最終的なダメージは

5点のままスキル処理が終わります。

このように一連のスキルの途中で

ダメージが6点になっても敗北とはならないわけですね。」

 

「ただし、『ファイティング・ソーサー』のように

一連のスキルの処理であっても

他の行動が挟めるタイミングがあるものは別です。」

自:【CB1】山札の上1枚をダメージに置く。

そのターンのエンドフェイズ開始時に

ダメージゾーンから1枚を山札に戻してシャッフルする。

 

「ファイティング・ソーサーも一時的に

ダメージを増やすことが出来るカードですが

ナレルと違ってダメージを6点にしたまま

他の行動が出来る状態になってしまいますね。

この場合はルール処理のチェックタイミングが

発生してしまい、ダメージ6点で敗北です。

手順的には2枚の流れは下記の形になりますね。」

 

ダメージ5点でスキル発動

→ダメージ6点

→(他に行動を挟めない)ダメージ回収

→ダメージ5点なのでチェックタイミングはなく敗北しない

 

ダメージ5点でスキル発動

→ダメージ6点

→スキル処理が一度終わり他の行動が可能

→チェックタイミング発生

→ダメージ6点のため敗北

 

「覚え方は

『ダメージ6点以上で発動しているスキル以外の

行動が取れる時は敗北する』といった具合です。

自分のダメージを増やすカードは少なくありません。

運用の際はお間違えのないように。」

 

 

「・・・・・・ややこしいな。

でも攻撃でダメージを与える分には

そこまで気にしなくていいルールだろ。」

 

「確かに大半のファイトでは気にしなくていい部分ですが

無知は悪意を以て利用されてしまうこともありますし

そうでなくても無意味に敗北を招いてしまうこともある。

しっかりと基本を押さえておくことは大事ですよ。

ということで、後2つですね。」

 

「これは分かる!デッキが0枚になることだ!

これは前の大会で皆気にしながら動いてたからな!」

 

「ヒスイ君、半分正解です。

ですがこれも先ほどのダメージ6点と同じですよ?」

 

「さっきの答えに倣うなら・・・・・・

ルール処理を終えた時点で

デッキが0枚になったら敗北、だね?」

 

「ボアさん正解。その通りです。

『オラクルガーディアン アポロン』のように

先にカードを引いて山札が0枚になっても

チェックタイミングで山札にカードがあれば

敗北にはなりませんからね。」

自:【CB2】

アタックがヒットした時、2枚引き

手札から1枚を選び、山札に戻しシャッフルする。

 

「っ・・・・・・!半分は俺の正解だろ!」


「往生際が悪いね。正解したのはあくまで僕だ。」

 

「まぁまぁ落ち着いてください。

最後のケースは難問・・・・・・というより

通常のファイトではほとんど起こらない内容のため

このまま解説しますが

Vサークルにヴァンガードが存在せず、

ソウルにカードが1枚もない状態

こうなった場合も敗北です。」

 

「・・・・・・起きるんですか?そんな状況。」

 

「相手ヴァンガードを除去できる

『獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ』を使用したり

『クロノジェット・ドラゴン(Vシリーズ)』のスキルで

ヴァンガードが退却した場合に発生しうる内容ですね。

あまり発生しない状況ではありますが

これも敗北条件の1つです。」

自:【CB2】

相手ユニット全てを退却させ、表でバインドし、

相手は自分の手札から3枚を選び、2枚を捨て

1枚をVサークルにライドする

(手札にカードがない場合、ソウルから

カードを1枚選んでライドする。できないなら敗北)

 

起:【手札からグレード合計が3以上になるよう捨てる】

山札からG4を1枚まで探してライドする。

このターン終了時、そのユニットを退却させ

ソウルからG3を1枚レストでライドする。

 

「ということで、3つの敗北条件が出揃いましたね。

これらがヴァンガードの基本的なルールにおける

敗北条件ということになります。」

 

1.ルール処理を終えた時点でダメージが6点以上である

2.ルール処理を終えた時点で山札が0枚である

3.Vサークルにヴァンガードが存在せず、

ソウルにカードが1枚もない状態である

 

第2章 特殊勝利・特殊敗北

 

「さて、この章では先に上げた条件以外。

すなわち効果による勝利について説明しましょう。

特定のカードのスキルにのみ、

そのスキルの発動を以てゲームの勝敗を決定する、

といったカードがあります。

俗に『特殊勝利』と呼ばれるスキルですね。

俗称の通り特殊な例ではありますが、これらもしっかり

『勝敗』に関わるカードですので紹介しましょう。」

 

『星輝兵”Ω”グレンディオス』

『星輝兵”Ω”グレンディオス』(Vシリーズ)

 

「ヴァンガードで初の特殊勝利能力を持つ

『星輝兵”Ω”グレンディオス』

メインフェイズ開始時

自身のダメージが5点以上で且つ

相手の呪縛カードが5枚以上ならゲームに勝利します。」

 

「呪縛しながら特殊勝利を狙ってくるのか・・・・・・

厄介な相手だな。」

 

「でも、スキルの都合上

デッキ構築がかなり限定されるね。」

 

「そうですね。デッキ内に大量の

【Я】と名の付くカードを使用しなければ

特殊勝利を狙うことは出来ません。

戦術を知っておけば対策も不可能ではありませんね。」

 

『始源根絶者 ヱヰゴヲグ』

 

「2つ目の特殊勝利カードは根絶者のGユニット

『始源根絶者 ヱヰゴヲグ』

コストはCB1と根絶者のリアガード1体を退却。

ダメージが4点以上

相手のバインドゾーンに裏のカードが13枚以上あれば

ゲームに勝利することができます。

こちらはグレンディオスとは違い

相手ヴァンガードの力を消し去る特殊能力

【デリート】が可能なので無理に特殊勝利を狙わずとも

役割を持つことが可能なカードですね。」

 

「根絶者相手にはバインドカードの枚数を

しっかり確認しながら戦う必要がありますね。」

 

『五等分の花嫁 中野四葉』

 

「グレンディオスのリメイクを除いて

ヴァンガード史上3種類目の特殊勝利効果を持つのは

コラボカードである『五等分の花嫁 中野四葉』

ターン開始時に思い出にカードタイプが

<五つ子>のカードが7種類以上且つ14枚以上なら勝利。

ここにおける思い出とは

オーダーゾーンを言い換えたもののことですね。」

 

「つまり、オーダーゾーンに

14枚以上のカードが必要になる・・・・・・」

 

「登場時とかヒット時の効果で

思い出のカードを増やせるみたいだけど

それでもさっきの2枚に比べて厳しすぎるな。」

 

「現時点で実用性に乏しいカードではありますが

それはシンプルにカードの種類が不足しているからですね。

2024年1月時点で<五つ子>のカードは

リリカルモナステリオを除く5国家に6枚ずつと

共通で使用可能なファーストヴァンガード用のカード1枚。

各国家で計7種類しか存在していないのです。

それを7種類以上且つ14枚以上ということは・・・・・・」

 

「G0のファーストヴァンガード用のカードすら

複数枚採用しないと特殊勝利は狙えないと。」

 

「そういうことです。まぁ、存在は覚えて損はないでしょう。

今後五等分の花嫁が収録されることがあれば

すなわちこのカードの勝利条件が

満たしやすくなるということですからね。」

 

『死苑のゼロスドラゴン ゾーア』

 

「こちらはちょっと特殊な書き方をしていますが

相手に特殊敗北を与えることができます。

CB2で手札からカード1枚をコールし、

そのカードをそのターン中P99999で固定し

相手にダメージを与えた時、相手は敗北します。」

 

「P99999・・・・・・高いね。

でもそれだけなら完全ガードで回避できる。」

 

「いや、でもスタンド効果と併せたり

守護者を止めてきたりもできるんじゃねえの?」

 

「そうですね。このカードによる勝利を狙ったデッキは

フィニッシャーとしてそういったカードを採用し

相手に回避不能なP99999の攻撃をぶつけます。

ズーに属するクランならどのデッキも使用可能ですし

不意の一撃にも注意が必要ですね。

グレンディオスや中野四葉は

専用デッキを組む必要がある分

相手の動きも読みやすさがありますが

ヱヰゴヲグやゾーアは

特殊勝利を狙わなくとも一定の戦いをこなせるため

使われる可能性を充分考慮して戦う必要がありますね。」

 

「ただ一口に勝利条件と言っても

特殊勝利を含めて7種類くらいはあるんだな。」

 

「とりあえず一通り覚えておけば問題ないだろ。」

 

「何事もそうですが、

知識は実戦で発揮できなければ意味がありませんよ。

よく知り、それを使いこなし、

人に教示できてこそ一人前です。

ということで、次回は今回の内容を

より実践的にお話ししましょう。」

 

「最後に小テストを出しておきましょう。

本日の復習を兼ねた2問と

それだけでは物足りない方向けに

中級編といった内容を2問用意しました。

答え合わせは次回の冒頭でしますので

解いておいてくださいね。

では、次回の講座でお会いしましょう。」

 

本日の小テスト

 

第1問

スキルや行動の終了後に発生し

ルール処理を行うタイミングを何と呼びますか?

 

第2問

『星輝兵”Ω”グレンディオス』の効果で勝利するには

相手の呪縛カードが5枚でなければならない?

 

第3問

『獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ』によって

あなたのヴァンガードが退却しました

あなたの手札は2枚のためソウルから

ライドするカードを選ぶ必要があります。

ソウルにあると仮定した下記の6枚の中から

この条件でライド出来ないカードを選びなさい

 

第4問

『獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ』によって

あなたのヴァンガードが退却しました

あなたの手札は2枚のためソウルから

ライドするカードを選ぶ必要があります。

あなたのソウルには『忍竜 シラヌイ』がありますが

クレストカード『魔忍竜 シラヌイ”朧”』を

獲得した状態でソウルの『忍竜 シラヌイ』に

ライドをすることは可能ですか。