13階段 / 高野和明(第47回江戸川乱歩賞受賞作) 読み終わった。
注:ネタバレあります。
犯人を捜すような物語はあまり好きじゃない。
それは犯人とトリックが先にあってそれに向かって話が進んでいくようなのを感じてしまう事と、お話終わった後にめでたしめでたしみたいになるのが苦手で。
大切な人殺されてるし全くめでたくないけど?って。
でも、このお話はそうじゃなかった。
登場人物(犯人ではない)の被害者に対して申し訳ないという気持ちがないと思う反面、その私刑をしたことによって復讐が復讐を呼び際限が無くなってしまう事に気付いたり、犯行後沢山の涙を流したけどその涙は自分の身の上に対してや壊された大切な人達に対してであり、被害者に対してではなかったって言う告白がある事。
これは実際の事件の被告が裁判ですみませんでしたと涙を流す時ってこういう事だよなって思っていたことだったので、とても共感してしまった。そんな自分もどうかしているのかもしれない。
死刑について様々な意見があるけどどちらの意見の人も読んでみていいと思う。
刑務官が執行された死刑囚の被り物を取った時の描写には思わず悲鳴を上げてしまった。
なんの憎しみもない人を殺す仕事、とは。
この作品は映画化をされているそうだけどそちらの評判は良くなかったので見なくてもいいかな。
(ё)
