恐山での朝は、お勤めがあった。

でも、私たちがお経を唱えるとか、何かをしなければいけないというのは無い。お坊さんたちがお経を唱えている間、じっと聞いて、ご焼香をする感じだ。宿泊者の名前を呼んでいたから、ご祈祷をしてくれたのだろうと勝手に思っている。その時、宿泊者名簿の代表者だけが名前で呼ばれ、他の連れは「その他」と言われていた。私が申し込んだから、私の名前は呼ばれたが夫は「その他」だった。後から夫が「俺はその他かー。」とぼやいていた。ここでも、もちろん椅子は使えるのでありがたい。そう思って椅子に座って少し後ろの方に座ったら、前に来た外国人の方たちが正座をしていた。気まずい感じだが、しかたがない。右ひざが90度以下に曲げられないのだから。
朝のお勤めも終わり、朝ごはんとなった。五観の偈を唱え、いただいた。満腹になり、ゆっくりしたかったが今日はドライブが長いので、早めに宿を出た。

お守りや可愛いお地蔵さんを買って、恐山をあとにした。ただ気になるのは、頭が痛いということだった。私は脳動脈瘤のコイル手術を2回しているから、頭が痛くなることがたまにある。皆さんが経験しているような頭の痛さではなく、頭の中の圧が強くなるような痛み。いっぱい、いっぱいになるという感じでしょうか。今回もそんな痛みだったので、怖くなってしまう。ガスのせいなのか?疲れのせいなのか?でも、まだ頭痛薬で抑えられるので、薬を飲んで旅を続けた。
『蕪島神社』
恐山から太平洋側を南下して、海沿いをドライブして蕪島神社に行った。

ウミネコで有名な神社だ。なぜ、ここを知ったかというと「あいたの」さんたちが行っていたので、ぜひ訪れたいと思っていた。


(フン除け用の傘を借ります)

(手すりと並行して止まるところがあるので、お迎えされてる感じ)




(飾りのように整然と並んでいる、ウミネコたち)

(「私の方が上だから」と言いたそうなウミネコ)

(しめ縄に器用にとまるウミネコ)


(すごい数のウミネコ…)
ウミネコたちの鳴き声は想像以上ですごかった。そして一羽が激しく鳴くと、それを合図に周りのウミネコたちも一斉に鳴くので『どうした?』と思った。私たち人間は敵ではないのに…。あまりにも鳴くので、私と夫も「ニャーニャー!!」と鳴いたら、『おまえらがどうした?』という目をしていた。
中には茶色い鳥もいて調べたら、ヒナだった。でも、もう大きくなりすぎて、大人のウミネコと変わらない。ヒナが親鳥についてまわっていて『えさ、くれ!えさ、くれ!』と言っているようだった。そして親鳥の方は『自分で探せ、ボケ!もう、捕れるやろ!』と言い返すようにヒナに向かって鳴いていた。独り立ちのできない者はどの世界にもいるもんだ。
ウミネコおみくじも買い、ご記帳もして、ウミネコたちとの楽しい交流もしたのでドライブへと戻った。
南下している途中で、おいしそうな食堂を見つけたので入った。

いくら丼に海鮮ラーメン。めちゃくちゃ、うまかったです。そして驚いたことに、恐山でご一緒になった外国人の8名くらいのグループがその店に来た。恐山から、だいぶ離れた所。こんなご縁もあるんですね~。
『龍泉洞』

洞窟好きな私は、全国の行きたい洞窟を12個リストにしている。その中の一つの龍泉洞。岩手に行くなら絶対行きたかったので、念願の洞窟。しかも平日の夕方だったので、人もまばらだった。
美しい。神秘的。写真を撮りまくった。







そして不思議なことに頭の痛さもなくなっていた。薬が効いたのか、気温なのか、空気なのか、分からないが洞窟はやはり、私に合っている。大満足で出た後、向かい側に新洞があったのでそこも入った。







洞窟巡りを堪能した後は、この旅最後の宿、宮古にある「ホテルアートシティ」に向かった。

このお宿は2011年の震災の時、津波にあったホテルだった。


(窓から港を見た景色)
高い防波堤があった。ここも津波で大変だったよね。今は復活して営業しているからよかった。これからも多くの人に利用してもらいたい。ここの夕ご飯は本当に美味しくて、最高だった。夫も酔っぱらいながら、「今回、いろんなところでごちそうを食べてきたけど、この旅で一番うまい!!」と嬉しそうに食べていた。そして、2食ついているのにお安い。このお値段で大丈夫なのかなと心配するレベル。お風呂もゆっくり入って、眠りについた。明日はいよいよ、帰還の日だ。楽しい時は、本当にあっという間。夢のような時間だったなぁ。