現在、4回摘みを行っています。

先月下旬からだんだんと海況が悪化してきました。

有明海の栄養が減ってきているんです。

海苔は海の栄養が少なくなってくると、黒から茶色、悪化すると黄土色から黄緑色にまで変化します。

 

 

 

 

 


海の栄養不足による、海苔の「色落ち」と呼ばれる現象です。

 

 

 

 

 


画像は現在生産している海苔ですが、左が色落ちし始めたもの、右がまだ色落ちしていないものです。

海の栄養は漁場によって差があるため、それが海苔の色落ちにも反映しています。

一般的に、河口域の漁場が栄養分が多く、沖の漁場になるほど栄養が少ないです。

色落ちがひどい海苔は商品として使えないため、生産終了となります。

 

 

 

海の栄養は栄養塩と言い、雨が降ることによって山や川から流れこんできます。
海苔の色落ちの特効薬は、ある程度まとまった降水量。
川から雨水と一緒に流れ込んでくる栄養分が海苔の色調を(一時的にですが)蘇らせてくれます。

 


 
今年はまだ早い時期に色落ちが始まったので、海苔漁師は肩を落としています。
そして、みんな雨が降ってくれることを願っています。