改めて書くこともないが、このブログは個人的な思いを書いているだけで事実ではない。ある特定の出来事を基にした憶測、推測、想像、希望、妄想に過ぎない。

 

で、ローズパレードである、今年の京都橘にとって最大のイベントになる。年度早々に珍しく年間スケジュールが出ている様に選曲も練習予定も殆んど決まっているはず。参加するのは117期から123期の200人、この117期と言うのは絶妙でこの期は前回のローズの後に入学し「兼城学校」の1期生、且つ3年の時はコロナの不幸に遭っている。この不遇な期を入れることによりすべての世代がローズを経験できることになる。見事な配慮と言うべきだろう。

 

ローズと言うと「世界最大の」と形容される、確かにそうだが「世界最高」ではないと思っている。京都橘を知って2回ローズ中継を見たが、正直詰まらなかった、何故こんなものに大騒ぎするのかさっぱり分からない。

単純化して言えばアメリカの「時代祭り」。比較的短いアメリカの歴史だけれど幌馬車に乗ってカウボーイ達が西へ向かった、古き良き時代を懐かしむアメリカ人たちにとっては気持ちが良いのかもしれない。半面征服された側の視点は無い、これらの征服の主役となる軍隊の象徴としてマーチングバンドが存在する。実際アメリカのマーチングバンドを見ると大量の人数で進んでいく有様はとても攻撃的で威圧的な感じを受ける。

 

国が変わればまた印象が変わり、ラテン系の国はやはり楽しそうだ。京都橘と交流が出来た台湾の北一女も去年出場している(3回目!!出場回数を自慢してもしょうがない)

 

大陸反攻を唱えていたころの名残かそれとも未だに緊張下にあるのかとても軍国的なのが特徴、北朝鮮から来たといっても驚きは無い、それくらい統一が取れている。北一女だけかと思っていたら台湾のマーチング文化みたいになっている。

 

 

京都橘が発信するのは当然「平和」である。戦争ばかりやっているアメリカに対して

もうアメリカを仰ぎ見て尊敬しているような国は何処にもいない。

「あなた達の時代は終わった、マーチングも新しい時代に入ったよ」

と高らかに宣言してほしい。スタートは当然「down by  the riverside」

 

この他の曲の予想は全くできないが、新たに新曲で組み立てるのは難しいか。全体の中心を120~122期と考えると昨年後半から出てきたのは有力候補ではないだろうか。

ちなみに前回のマーチングステージの構成は6月には完成している。

 

偶然なのか今年も奈良で久しぶりに2回目の参加

 

どれも捨てがたいが

septenberは3年連続なので略決定か。

後半の3曲はお勧め

Thinkは視覚的効果が抜群

Memories of Youは119期で演奏しておりここで再度登場するのは・・・

sing sing singは外せないがマーコンのThe Singの高速フョーメーションからの流れになるか、愛の賛歌はどうなる?

 

前半冒頭の曲としてお勧めなのが「It don't mean a thing」、過去に何回もやってきた橘のお気に入りではないだろうか?この曲,実は117期が定期演奏会でやっていてそれ以来となり伝統を引き継ぐためにもいい時期になる。200人のタップなんて想像するだけで衝撃的だ、無論200人が密集タップなんて無理だろうけど(やったら凄い事になる)

 

君の瞳に恋してる、スペインなんかも良いし、意外にソーランファンクが「日本的」で面白いかも

 

例年の年末に開催されていた豊岡でのコンサートが8月に移った、この時のプログラムで略全容が見えてくるのではないだろうか。

 

パレードも前回を参考にすると全10曲、down by the riverside とsing,sing,singを除けば8曲

前回はその年や前年のレパートリーを中心に「Happy」,「mambo jumbo」「fire ball」と「ディズニーメドレー」がある。

今回は「エレガント橘」が一杯詰まった去年のパレード曲ををそのまま200人でメドレーとしてやって欲しい・・・

残りは苦難の117期に敬意を表して「up town funk」、去年取り上げた「Runaway Baby」等も候補か?

 

少し難があるとすればパレードは前後に挟まれているので全体のスピードが問題になるかもしれない。前回は少し早かったようで何回も停止していた、「エレガント橘」を前面に出すと遅くなる可能性がある。去年の博多どんたくの「止まらないでくださーい」みたいに。

此処は強気に「橘のパレードは最後尾に決まってます」と言えないだろうか、何といってもスポンサーはHONDAなのだから・・・・無理か

 

こんな想像は簡単に壊してアッと驚く物を見せてくれるに違いない。

 

今回のローズは過去2回と比べて少し違いがある。

 

悪い面は経験者がいない事。1回目の時でも横山コーチは何度も経験済みだし、何人かのOGは関西選抜での経験があった。それに対して今回は誰も経験者がいない、多分島コーチもDCI留学の関係で参加していないのではないだろうか?しかし過去2回の記録映像などは当然残っているはずで参考にはするだろう。

 

良い面は「時間」である。過去2回は共に12月の定期演奏会を終えてからだったので日程的には相当難しかったはず、逆に言えば「良くやった」ものだと思う。パレード曲は11月末に行われた記念パレードでもその年のを使っている。ローズ用は何時練習したんだろう?

過去2回は時間的な制約で手持ちのカードを使うしかなかったとも言える。

 

今年は違う、10月末の別府のあとはマーコン全国くらいで残り2か月を使えば何だってできる。

OGのDMを含めた「特別構成係」を作ってアッと思わせることだってできるだろう。

過去2回は「元気」印の橘をアピールしたが、今回は其処から脱皮した「エレガントに舞い踊る妖精のような橘」の姿をぜひ見たい。

チャレンジ精神旺盛な京都橘である、3回目のローズを踏み台にして更に次のステージに移ってくれるのではないかと期待している。

 

所で一口に200人と言う数字がどんなものか、大阪桐蔭は現役だけで150人を超えているのでOBを入れたら簡単に思える。

ざっくりだけど今の現役は110人だからOB,OGは90人になる。実際のOB,OGの数は

115期 22名

116期 32名

117期 30名

118期 29名

合計 113名となり参加率は80%にもなる!!!!

人数に多少の誤差はあっても凄い数字である。”好きだから行く”のレベルではない、どうしても都合がつかないので残念ながら”不参加”。これが「兼城学校」の生徒達の絆の強さを示しているような気がする。

前回の出場の時に「いざ 桃山」と書いていた人がいた。鎌倉時代の御家人たちは何かあった時には全てを差し置いても「いざ 鎌倉!」とかけ参じることになっていた。(謡曲「梅の鉢」)

まさに「いざ 桃山!」なのである。なにかあったら全員が駆けつける。

 

一度書いたことがあるが、玉名女子が全国頂点を目の前にして苦しんでいた時に米田先生が「古い体質を一掃する」と決意して7年かかったという。京都橘も兼城先生が着任して体質改善を図り今年で7年、全ての教え子を引き連れてローズへ向かう。

 

第一回目の出場はホラッチャ先輩達の活躍で消えかかっていた京都橘を再興した

第2回目は前顧問を送りだした

第3回目は新生橘の完成

 

不思議なことに節目の年にはいつもアメリカが関係している。ローズでは無いがアメリカのディズニーランド訪問も2005年でSING×3を作った「革命」の年だった。

 

ずっと先だと思っていたがオリンピックまでひと月、ローズパレードまで半年。月日の経つのは早いものだ。