最近

とか定期演奏会のブルー、ホワイト、オレンジなど色をキーワードにする機会が増えているような気がするが近頃「白橘」という言葉が聞かれる。

 

白と言えばやはりコンサートステージでの白のブレザー、第57回定期演奏会で初披露された橘らしい衣装だ。勿論「白」は橘の花の色である。 

 

それまではコンサートステージは制服、ポップスステージは赤色のブレザー、マーチングステージは青とオレンジと多彩で見る方は楽しいが着替えに時間がかかる難点もあっただろう。この定期演奏会からホワイト、ブルー、オレンジの3種類に変わった。

 

しかし100人もの部員達が衣装替えする様子を想像する(ことはやめても)考えるだけで大変である。結婚式の花嫁の衣装直しの時間ほど退屈な時は無い。コンサートの構成を考える中で最も悩ましい点ではないだろうか。

 

ステージが終わり舞台裏に戻ったら

「走れ走れ!!」控室に駆け込む、男子部員は数が少ないので余裕だろうが女子は大変だろう。控室に順番待ちに列が出来ているかも。終わった部員は急ぎ出ていくがひょっとして衣装係のチェックなんかもあるのかも?

この時間をどのようにしてスムーズに繋いでいくか?腕の見せ所でもある、今年の定期演奏会は良く出来ていた。

 

「白橘」と京都橘が自ら発信するということは「座奏」に力を入れるという宣言にも受け止められるが・・・

 

消えた制服と赤ブレザーだけど意外なところで制服姿が見られて、実はこちらの方が逆に新鮮で好きだったりする。台湾でのフラッシュモブである。

 

双+節に京都橘がくることはそれまでに繰り返し放送されていたし到着の様子なども報じられていた。このホテルは元々旧統治時代に台湾神宮が置かれていた跡に建てられた台湾第一のホテル、そのホテルロビー。

台湾到着翌朝、いきなり現れた。ぽつんと置かれた大太鼓、そこに小さな女の子が珍しそうにやってきて少し叩いてみる。幼稚園の演技をみているかのようだけど少しずつ慣れてきて担いでみる。叩いているうちになにやら調子が出てきてパーカス隊が出てくる、低音も出てきて何やら吹きだす。トランペットが併せる、どんどんと膨れ上がりSING×3が始まった。

 

前面には楽しそうに踊るカラーガード、後方には一糸乱れない踊りをしながら演奏する高校生達、流れてくる曲にも圧倒される。

「一体何が起こってるの?・・・・」

「ヘイッ!!」

「・・・・・」

この瞬間台湾の人たちは京都橘に心を奪われたに違いない、見なかった人たちも繰り返しニュース報道で目にすることになる。別アングルからの映像も流される、「オレンジ旋風」の始まり・・・・

 

この少し後に京都橘を知った当時の私の感想なんですけど。

 

制服姿は去年の台湾でも見せてくれてオレンジ姿を見慣れていると逆に初々しく感じてしまう(本音を言えばジャージー以外は何でも良いです)。

 

さて今年の「白橘」、吹奏楽コンクール京都大会突破できるか?

 

パレードでは何やら心配なことも多かったけれど、萬福寺の演奏を聴く限り「ひょっとしたら」なんて期待を持ってしまう。

 

いや、大いに期待しよう。