最近思うのが所謂部活の強豪校と言う所は意外に同じようなことをやっているという事。以前福井商業のチアリーディングが教えを請いに行ったところで以外にも「掃除」があり、その後も色んな所もそうだという事を知った。無論京都橘も最近はこれを重視している。昨年のDMの言葉にもその大切さを知ったと言う旨のコメントがあったし、9月に行われた平安神宮前でのパレード終了後、使用したテントの周囲を掃除していた事からも徹底されていることが分かる。

 

吹奏楽部での合唱もそうである、心を一つにするのに合唱に勝るものは無い。純正律のハーモニーと歌詞の言葉の意味が織り成す深い感動は音楽の原点でありその上に吹奏楽を奏でることが新しい世界を見える。そんなこともあり吹奏楽部が合唱をすることは珍しくなく、マーチングコンテストで歌っている学校も出ている。吹奏楽連盟主催なので採点に影響するかは知らないが個人的にはとても好きである。

驚いたのは呉市の高校が吹奏楽と合唱の二つのコンクールに出場する番組を見たこと。夏休みの練習で吹奏楽の練習が終わったら楽器を置いて合唱の練習に移る。本格的な二刀流の挑戦だった。

 

橘も今年から「翼をください」で挑戦を始めた、まだまだであるが限られた時間配分を思えば無理は言えない。しかし「歌の心」は十分に伝わっているのではないだろうか。

 

京都橘には多くの係があるというのは知られていたが精華女子も同様だというのは最近知った。定期演奏会前の案内のインスタグラムに毎日41ある係の役割紹介が出ている。藤重先生が精華女子にいた頃のインタビューでこんなことを言われていた。

「上手い子も下手な子も色んな子がいます。けれどそんなことは重要ではなく、その子にしかできない役割を与えることで自信が出てくる。そうすれば全体が纏まってくる、だから全員が何かの役割を持つのが重要」

みたいな内容だった。(最近誰の役にも立っていない身としては少々つらいのだけれど)

 

京都橘に虫係と言うのがある(あった?)今は冷房が入っているかもしれないが、真夏の練習は窓を開けて行う。学校の周囲は木々があるので当然虫が飛び込んでくる。周りを飛ばれたら集中力が無くなる、そこで虫係の出番になる。

 

「キャー飛んでるー」

「ハイハイ任せてー」

「こっちもー」

「ハイハイハイっと」

 

近年内申書や所謂就活で部活の有利さを報じる番組があるのだが全く何のことか分からなかった。

 

「あなたは何をやっていましたか?」

「吹奏楽部で虫係をやっていました」

「虫係って何のこと?」

「虫係は練習中に邪魔になる虫を除去することで練習をスムーズにする係で地味ではありますが吹奏楽部にとっては大切な係だと思っています。会社の中でも色んな部署があると思いますがどれも大切な仕事であり・・・」

「ハイ採用!!」

 

会社に入った時の新入社員研修でのグループディスカッションのテーマが

「組織と個人」

だった、今頃気が付いても遅い。

 

掃除と言えば数日前のNHKニュースでとある中学校でロボット掃除機を導入したことを紹介していた。生徒側の「効率化を考えて」との要望に学校側は「掃除は教育の一環と考えていますが・・・」

「教育?」私は「やらされていた」記憶しかないのだが。

時代の変化か?

いずれにせよ「仏作って魂入れず」ではしょうがないのだけれど。

そう言えば少し前に「トイレの神様」ってのが流れていたが最近見ないなあ。

 

別の虫のニュースが入ってきた。イギリスの富士通の子会社がプログラムの不備が原因で数百億の賠償が求められているというもの。コンピュータープログラムの不備なところをバグ(虫)と呼びこれを排除するのをデバグと言うそうだ。富士通の虫係は失敗した。

 

虫係は大切な仕事なのだ。